ホンダ・アスコットイノーバ

アスコット イノーバ（ASCOT INNOVA）

アスコット イノーバは、本田技研工業が1992年から1996年まで製造・販売していたセダン型の乗用車です。このモデルはプリモ店の最上級車として位置づけられ、アスコットのスポーティなバージョンとして市場に登場しました。特に、英国版アコードを基にしたデザインが特徴的で、アコードとは異なりサッシュレスのハードトップスタイルを採用しています。

概要

アスコット イノーバは、当時のアコードと同じラインで本社の埼玉製作所にて生産されていました。エンジンは和光工場で製造され、最終組立は狭山工場で行われていました。この車両に搭載されているエンジンは、当時のアコードに搭載されたF20A型エンジンのほか、輸出用のプレリュードに搭載されていたH23A型エンジンも含まれています。2.0Lエンジンは5ナンバー登録となる一方、2.3Lエンジンは全幅が1,710mmであったため、3ナンバー登録となりました。

トランスミッションは主に4速のオートマチックが搭載されますが、最も手頃なグレードである2.0i・Cには5速のマニュアルトランスミッションが選ばれました。また、当時のアコードやアスコットと同様に、4WS（四輪操舵）オプションも用意されていました。

グレード構成

アスコット イノーバのグレードは以下のように分類されます。

• - 2,000cc SOHC F20A型 直4 135PS

- 2.0i･C
- 2.0i
- 2.0i･4WS
- 2.0i イルミネ

• - 2,000cc DOHC F20A型 直4 150PS

- 2.0Si
- 2.0Si･4WS

• - 2,300cc DOHC H23A型 直4 165PS

- 2.3Si-Z
- 2.3Si-Z･4WS
- 2.3Si-Z･TCV
- 2.3Si-Z･TCV･4WS

初代アスコット イノーバは1992年3月5日に発売され、同年のCMには女優のジーナ・デイヴィスが起用されました。1993年には「2.0Siセレクション」という特別仕様車が追加され、1994年には新たに「2.0i イルミネ」が加わる等、改良が加えられました。しかし、1996年12月には生産と販売が終了しました。

車名の由来

「イノーバ」という名称は、「革新」や「刷新」を表す英単語「INNOVATION」の略称であるため、製品自体の斬新さを表現しています。

キャッチコピー

発売初期には、「ハードトップイノベーション ～美しく・広く～」というキャッチコピーで市場に知られました。

取扱販売店

アスコット イノーバは主にプリモ店で取り扱われていました。

関連項目

• - 本田技研工業
• - ホンダ・アコード
• - ホンダ・アスコット
• - ローバー・600

本車両は、特にスポーティさや洗練されたデザインに重きを置いたモデルとして、多くの支持を受け、今もなお愛され続けています。

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