ホンダ・ブリオアメイズ

ブリオ アメイズ（BRIO AMAZE）

ブリオ アメイズは、ホンダがアジアの新興市場向けに設計・製造した4ドアセダン型のコンパクトカーです。主にタイとインドで販売されており、アジアのニーズに対応したモデルとして人気を集めました。

概要

この車両は、もともと5ドアハッチバックのブリオをベースにしており、4ドアセダン仕様に改良されています。リヤオーバーハングが延長され、400リットルの十分なトランク容量を実現しました。コストパフォーマンスが重視される新興国市場向けに設計されたため、シンプルなデザインと高い実用性が特徴です。

ブリオ アメイズは2012年11月23日にタイ市場にて発売され、その価格は約45万4,000バーツ（日本円で約122万円）からスタートしました。エンジンには、ブリオと同じL12B型の1.2リットルi-VTECが搭載されており、都市部での走行でも力強いパフォーマンスを発揮します。さらに、快適なドライブを提供するために、サスペンションのセッティングも調整されています。

2013年4月にはインド市場でも「ホンダ・アメイズ」として販売を開始しました。この際には、現地の生産拠点であるグレーター・ノイダで、90%以上の部品を現地で調達する取り組みが行われました。

エンジンとトランスミッション

ブリオ アメイズでは、ガソリンエンジンに加えて、N15A型1.5リットルi-DTECディーゼルエンジンも選択可能です。このディーゼルエンジンは、元々の1.6リットルi-DTECエンジンを基に、物品税を考慮して排気量を1.5リットルにダウンサイジングしたものです。また、全長が4メートル未満であることが税制上のメリットとなっています。

トランスミッションは5速マニュアルトランスミッション（MT）と5速オートマチックトランスミッション（AT）の2種類が用意されており、ユーザーの好みに合わせた運転スタイルが選べます。

生産と販売の終了

ブリオ アメイズは、2018年末まで生産および販売が続けられました。この車両は、トヨタ・ヴィッツやスズキ・バルenoなどと競合し、アジア市場における小型乗用車として多くの支持を集めましたが、最終的にはモデルの刷新や市場環境の変化により、その生産は終了しました。

関連項目

• - 本田技研工業: ホンダの製造元。日本を代表する自動車メーカーです。
• - ホンダ・シティ: 新興国市場向けのセダンで、ブリオ アメイズの競合となるモデルです。
• - ホンダ・ブリオ: ブリオ アメイズのベース車両であり、ハッチバックモデルです。
• - ホンダ・アメイズ: ブリオ アメイズの後継モデルとしてインド市場で展開されています。

ブリオ アメイズは、シンプルさと実用性を兼ね備えた一台として、今もなお多くの人々に愛される存在です。

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