ポテ

ポテについての詳細

ポテ（仏：Potez）は、1919年にフランスで設立された航空機メーカーで、創業者はアンリ・ポテです。彼は航空産業の発展に貢献し、特に第二次世界大戦中には多くの軍用機を手がけました。

ポテの代表的な機体の一つは、ポテ 63（ポテ 630）という双発爆撃機です。この機体はフランス空軍で広く使われ、優れた性能を発揮しました。また、ポテ 637という偵察機も開発されており、これらの機体は戦争の状況下で情報収集活動に貢献しました。

ポテは、ブロッシュ（仏：Bloch）や後にダッソーを設立したマルセル・ブロッシュと協力していました。これにより、技術革新やデザインの面での競争力を高めることができました。特に、複葉複座戦闘機のポテ 25は、民間用途でも利用され、郵便機等として広く普及しました。このポテ 25は、第二次世界大戦中にも運用され、戦闘機としての役割を果たしました。

ポテの他の重要な機体には全金属製の高翼単葉複座偵察機ポテ 39（1930）が含まれます。この機体は、当時の航空技術の先駆けとされ、高い評価を受けていました。

1933年には、経営難に陥っていたCAMS（Chantiers Aéro-Maritimes de la Seine）の持つ資産を引き継ぎ、事業の拡大を図りました。しかし、1936年にはフランス政府が航空企業の国営化を進め、ポテーズのサルトルーヴィル工場とメオルト工場はSNCAN（Société Nationale de Constructions Aéronautiques du Nord：北部航空機製造公社）の傘下に入ることになりました。また、ベール＝レタン工場はSNCASE（Société Nationale de Constructions Aéronautiques du Sud Est：南東航空機製造公社、通称「シュド・エスト」）の傘下となりました。

第二次世界大戦後、ポテは航空機製造においてその名を残し続けることとなります。1960年代まで、ポテという名前を冠した機体は多く存在していました。戦後のポテは、他の航空機メーカーであるモラーヌ・ソルニエやフーガを買収し、さらなる成長を遂げました。

しかし、1967年にはシュド・アビアシオンへと変貌し、1970年にはノール・アビアシオン及びSEREBと共にアエロスパシアルに統合されました。これによりポテという名前は過去のものとなりましたが、その技術やデザインは今なお多くの航空機に影響を与えています。

ポテの機体リスト

• - ポテ 25
• - ポテ 39
• - ポテ 63（ポテ 630）
• - ポテ 637

関連項目

• - 航空機メーカーの一覧

外部リンク

• - POTEZ 630シリーズ - ウェイバックマシン（2007年9月28日アーカイブ分）

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