マッコーリー (攻撃輸送艦)

マッコーリー (USS McCawley, AP-10/APA-4)

マッコーリーは、第二次世界大戦中にアメリカ海軍が運用した兵員輸送艦で、マッコーリー級攻撃輸送艦に分類されます。この艦の名称は、第8代アメリカ海兵隊総司令官のチャールズ・グリムズ・マッコーリーに由来しています。この艦は、同名の艦としては2隻目となります。

艦歴

マッコーリーは、もともと1928年に竣工した客船「サンタ・バーバラ」として知られ、ファーネス造船会社で建造されました。その後、グレース海運会社によって運航されていましたが、1940年にアメリカ海軍に取得され、マッコーリーに改名されました。そして、1940年9月11日にH・D・マクヘンリー大佐の指揮のもと正式に就役しました。当初は兵員輸送艦 (AP-10) の艦種でしたが、1943年には攻撃兵員輸送艦 (APA-4) に変更されました。

1942年2月19日、マッコーリーは兵員を搭載しアイスランドへ向けて出航しました。その後、ニューヨークを経由しバージニア州ノーフォークへと進みますが、その途中で太平洋艦隊への配属命令を受けました。4月18日にはパナマ運河を通過し、5月8日にはパゴパゴで海兵隊の飛行士を下艦させた後、ニュージーランドのウェリントンへと向かいました。

南太平洋では、マッコーリーは揚陸部隊に合流し、連合国軍による最初の反撃であるガダルカナル島の戦いの際に、リッチモンド・K・ターナー少将の旗艦となりました。作戦は1942年8月7日に開始され、その日、ツラギ島への上陸が08:00に、ガダルカナル島のルンガ・ポイントへの上陸が09:19に行われました。この戦いでは、マッコーリーは砲撃によって初めての撃墜を記録し、4機の敵機を撃墜しました。

戦闘が続く中、急遽補給と援軍を持って再びガダルカナルへ戻り、負傷者や捕虜の輸送を行いました。不幸にも、この船団護衛中に空母ワスプが襲撃され、貴重な艦船を失う結果となりました。それでも、マッコーリーは11月8日、再びガダルカナルへ向かい、2,800名の援軍を無事に送り届けることに成功しました。

1943年にはオーバーホールを経て、新たに部隊を搭載し、ガダルカナルへの補給任務を再開しましたが、1943年6月30日にはレンドバ島での物資揚陸中に日本軍の攻撃を受け、大きな損傷を受けました。艦の動力が全て失われ、乗員たちは緊急避難を余儀なくされました。その後、マッコーリーは敵の魚雷攻撃により沈没する運命を辿ります。

マッコーリーの艦歴は、戦時中数多くの艦船と連携し、多くの兵士や物資を安全に輸送した功績が評価され、最終的に5個の従軍星章を受章しました。彼女の任務の数々は、第二次世界大戦におけるアメリカ海軍の根幹を成すものであり、その歴史は今なお多くの人々に語り継がれています。

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