マツダ・アクセラ

アクセラ（AXELA）

アクセラ（AXELA）は、マツダが製造・販売していた乗用車で、日本国外では「Mazda3」という名称で知られています。2019年5月には、4代目モデルから日本国内でも「MAZDA3」として販売されるようになりましたが、本項では3代目モデルまでの「アクセラ」について詳しく説明します。

アクセラの沿革と特徴

初代モデル（通算10代目）BK系（2003年 - 2009年）

初代アクセラは、長年愛されてきたファミリアに代わる世界戦略モデルとして登場しました。ボディサイズを拡大し、様々な面でのパフォーマンス向上を目指して開発され、日米欧での展開を意識した設計が施されています。特に、ヨーロッパのCセグメント市場を視野に入れたモデルであり、ボルボやフォードとプラットフォームを共用しています。

ボディスタイルは、4ドアセダンと5ドアハッチバックの2タイプが用意され、特にハッチバックは同クラスで最長の全長を誇っています。初代アクセラに登場した「マツダスピードアクセラ」は、264PSもの出力を誇る高性能車として、走りを重視するユーザーから高い評価を受け、2004年にはヨーロッパ・カー・オブ・ザ・イヤーで2位に輝くなどの栄誉を獲得しました。生産台数は順調に伸び、2008年には世界で200万台以上が生産されています。

2代目モデル（通算11代目）BL系（2009年 - 2013年）

2代目アクセラは、「再びカスタマーの期待を超える」という開発コンセプトのもとで誕生しました。このモデルでは、外見にさらなる躍動感が加えられ、足回りも刷新。新たに装備されたプロジェクター式ヘッドランプとスポーティなデザインが特徴です。ボディサイズはほぼ先代と同様ですが、安全面では先進的な機能が数多く追加されました。

特に注目すべきは、燃費向上を図った「i-stop」システムを装備し、走行性能の向上に寄与しています。また、オーストラリア市場では2011年から2年連続で販売台数第1位を記録し、その人気を証明しました。

3代目モデル（通算12代目）BM/BY系（2013年 - 2019年）

3代目アクセラでは、「魂動 - Soul of Motion」というデザインテーマが採用され、よりダイナミックで生命感のある外観が実現されました。初めてとなるハイブリッド車の導入もあり、さまざまなパワートレインが選択できるという利便性を提供しています。

また、先進のカーコネクティビティシステム「MAZDA CONNECT」が導入され、スマートフォンとの連携やナビゲーション機能が充実。SKYACTIV TECHNOLOGYにより、エンジン、トランスミッション、ボディ、シャシーすべてに効率性を追求した技術が採用されています。特に安全性能の向上も目立ち、多様な安全機能を搭載し、信用性の高い乗用車としての地位を確立しています。

教習車仕様と市場での位置づけ

2004年から教習車仕様も展開されており、国内の教習車市場で厚い支持を得ています。手ごろなマニュアル車が設定されていることもあり、累計生産台数は1万台を超え、国内の教習車市場でのシェアを拡大しています。

名前の由来

「アクセラ」という名称は、「Accelerate（加速する）」や「Excellent（卓越した）」などの言葉を基に造られています。その意味からも、性能の高さや優れた走行性能が期待されていることが伺えます。

マツダのこの名車アクセラは、その多様性と革新性から、今後も多くの人々に親しまれることでしょう。

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