マルチメディアステーション

マルチメディアステーション（MMS）とは

マルチメディアステーション（MMS）とは、コンビニエンスストアなどの店舗に設置されている、タッチパネル式の情報端末のことです。マルチメディア端末、マルチメディアキオスク（MMK）、情報キオスク、マルチコピー機などとも呼ばれます。MMSは、オンラインシステムを活用して、チケット類やデジタルコンテンツなどの情報商材を顧客自身が直接注文できるように設置されたものです。

MMSの概要

MMSは、顧客が画面上のタッチパネルを操作して注文を行うことで、様々な商品やサービスを利用できます。例えば、チケット類の購入では、端末から出力されたクーポンをレジに持っていき、代金と引き換えにチケットを受け取ることができます。現在では、機能が向上し、様々な商材を取り扱えるようになっています。

MMSは主に日本や台湾のコンビニエンスストアで普及しています。

MMSの類型

MMSには、大きく分けて以下の3つの類型があります。

MMS特化型

MMSの機能に特化した端末です。現金を取り扱う機能は持っていません。

Loppi（ローソン）
MINISTOP Loppi（ミニストップ） - ローソン設置の「Loppi」とは取り扱いサービスが一部異なります。
Famiポート（ファミリーマート） - 2022年8月までに廃止され、マルチコピー機に機能統合されました。
Kステーション（サークルKサンクス） - ファミリーマートへの統合に伴いサービス終了、Famiポートへ統合されました。
クラブステーション（セイコーマート） - 会員特典の受付やコンビニ決済（電算システム取り扱い）受付に特化しています。
ibon（台湾セブン-イレブン）
Life-ET（台湾ハイ・ライフ）
OK‧go（台湾OK・MART）
プラスe（ジェイ・シー・エム） - 2005年9月廃止されました。

ATM複合型

現金自動預け払い機（ATM）にMMSの機能を組み合わせたものです。ATMの機能が重視されており、現金取り扱い（金融機関の入出金、料金払い込みなど）以外の機能は限定的です。形態としてはコンビニATMに類似しています。

みずほMMK（みずほ銀行）
うちなーネット（沖縄銀行・沖縄海邦銀行・コザ信用金庫・沖縄県労働金庫・JAおきなわ）

その他

ファミリーマートやセブン-イレブンでは、「マルチコピー」と称し、店頭のコピー機にMMSの機能を複合させています。商品購入時に発行される申込券は、レシートタイプではなく、A4のコピー用紙に印刷されます。
公衆ファクシミリにMMS的な機能を持たせている事例もあります（ヤマト運輸の「クロネコFAX」、初期のFamiポートなど）。
レジ端末に組み込んで収納代行を専門に行う端末もあり、NewDays、ツルハの店舗やCGCグループ加盟スーパーマーケット、イオンリテール運営の一部を除くイオンのサービスカウンターなどで、しんきん情報サービスとの提携により、コンビニ決済対応あるいは専用の払込用紙での支払い受付（収納代行）を行っています。
2000年代初頭には、端末にMDを挿入して音楽コンテンツを購入できるタイプもありました。

取り扱い品目例

MMSでは、以下のような様々な商品やサービスを取り扱っています。

各種交通チケット
航空券
高速バス乗車券の購入・都市間ツアーバスの代金支払い
新幹線などJRの乗車券類については、2011年1月時点ではJRの予約管理システムのマルスと接続されていないため、利用できません。
イベント関係のチケット
スポーツ振興くじ（toto）
書籍、CDなどの予約購入
Yahoo!ゆうパック（2009年7月1日14時をもって中止）
はこBOON（上記、Yahoo!ゆうパックの代替サービス）
クレジット（分割払い）の支払い
キャッシング（サラ金、クレジットカードなど）の返済
電子マネーへの残高積み増し（チャージ）
プリペイド式携帯電話への残高積み増し（チャージ）

まとめ

MMSは、コンビニエンスストアなどで手軽に利用できる便利な情報端末です。チケット購入や各種支払いなど、様々なサービスを提供しており、私たちの生活に欠かせない存在となっています。

関連項目

キオスク
チケットぴあ
ローソンチケット

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