マーキス・ダニエルズ

マーキス・ダニエルズ：努力で掴んだNBAの舞台

マーキス・ダニエルズ（Marquis Antwane Daniels, 1981年1月7日 - ）は、アメリカ合衆国フロリダ州オーランド出身の元プロバスケットボール選手です。ポジションはシューティングガード、スモールフォワードで、198cm、91kgという体格を活かしたプレーが魅力でした。

大学での活躍とドラフトの挫折

オーバーン大学では、1試合平均18.4得点、6.2リバウンドと素晴らしい成績を残し、サウスイースタン・カンファレンスのオールセカンドチームに選出されるなど、その才能を発揮しました。2003年のNBAドラフトにエントリーしますが、ダラス・マーベリックスが指名を見送り、NBA入りの夢は一度潰えます。

ドラフト外から掴んだチャンス

しかし、ダニエルズは諦めませんでした。サマーリーグでの活躍が認められ、ダラス・マーベリックスにドラフト外で入団を果たします。ルーキーイヤーは出場機会に恵まれませんでしたが、シーズン終盤に先発に抜擢されると、そのチャンスを最大限に活かします。最後の11試合では平均40分もの出場時間を与えられ、3試合で30得点以上を記録。オールルーキーセカンドチームに選出されるという大躍進を遂げました。プレーオフでも全試合に先発出場し、オフには6年3800万ドルという長期契約を勝ち取りました。

チームを渡り歩き、シックスマンとして貢献

翌シーズン以降は、マイケル・フィンリーやジェリー・スタックハウスといったベテラン選手、同期のジョシュ・ハワードらと出場機会を争いながらも、3年目の2005-06シーズンにはシックスマンとしてマーベリックスのNBAファイナル進出に大きく貢献しました。

2006年のオフには、オースティン・クロージェアとのトレードでインディアナ・ペイサーズへ移籍。しかし、新天地での1年目は開幕前にチームメイトの発砲事件に巻き込まれ、自身も怪我でシーズンの半分近くを欠場するなど、不運が続きました。2008-09シーズンには、マイク・ダンリービー・ジュニアの欠場により先発に抜擢され、平均13.6得点まで成績を伸ばしましたが、自身も28試合を欠場しています。

2009-10シーズン前にはボストン・セルティックスへ移籍し、ポール・ピアースのバックアップとして期待されましたが、腰痛に苦しみ、2011年2月にはサクラメント・キングスに放出され、解雇されました。その後、2011-12シーズン開幕前にセルティックスに復帰しています。

引退

2012年9月25日、ミルウォーキー・バックスに移籍しましたが、シーズン終了後は契約するチームが現れず、事実上の引退状態となりました。

マーキス・ダニエルズは、決してエリート街道を歩んだ選手ではありませんでしたが、努力と才能でNBAの舞台を掴み、様々なチームで貢献しました。そのプレースタイルは、多くのファンを魅了し、記憶に残る選手として、その名が語り継がれています。

プレースタイル

高い身体能力を生かした得点力
アウトサイドシュートの精度
ディフェンスでの貢献

主な所属チーム

ダラス・マーベリックス (2003-2006)
インディアナ・ペイサーズ (2006-2009)
ボストン・セルティックス (2009-2011, 2011-2012)
サクラメント・キングス (2011)
ミルウォーキー・バックス (2012)

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