ミキハウス硬式野球部

ミキハウス硬式野球部

ミキハウス硬式野球部は、大阪府八尾市を本拠地とする社会人野球の企業チームで、日本野球連盟に加盟しています。子供服メーカーのミキハウス（三起商行）が運営しており、1995年に創部されました。当初からキューバ人選手を積極的に採用するなど、国際色豊かなチーム作りを行っていました。創部当初、合宿所と練習グラウンドは三重県上野市（現在の伊賀市）にありました。

歴史

創部から一時休部まで

1999年には、吉崎勝選手がドラフト3位で日本ハムファイターズに指名され、チーム初のプロ野球選手となりました。2000年の日本選手権に初出場し、2003年にはベスト4に進出するなど、実力のあるチームとして知られていました。しかし、2004年秋に親会社の経営が悪化したため、スポーツ活動の見直しが行われ、2005年の都市対抗野球大会をもってチームは解散しました。主力選手が大量に移籍し、戦力が大幅に低下した状況で都市対抗野球大会に初出場を果たしましたが、同年8月25日をもって10年の歴史に幕を閉じました。

活動再開と現在

2009年、ミキハウスはクラブチーム「Ritsベースボールクラブ」のスポンサーとなり、「ミキハウスREDS」として野球活動を再開しました。その後、「ミキハウスベースボールクラブ」と改称し、2013年にはクラブ野球選手権で準優勝を果たし、再びプロ野球選手を輩出しました。

2018年12月25日、ミキハウスは企業チームとしての活動を再開しました。1995年から2005年までのミキハウス硬式野球部の活動実績を引き継ぎ、選手やスタッフはミキハウスベースボールクラブから移行しました。活動再開に先立ち、ミキハウスベースボールクラブは12月10日に解散しました。

2021年の第92回都市対抗野球大会では、近畿地区の第2代表として出場し、活動再開後初の全国大会出場を果たしました。この大会では、2020年東京オリンピックの空手競技で銀メダルを獲得した清水希容選手がチームのマスコットとしてベンチ入りし、話題を呼びました。2022年には、都市対抗野球大会に2年連続で出場し、1回戦で東邦ガスに勝利して、チームとして初の大会勝利を収めました。2024年には21年ぶりに日本選手権に出場しました。

主要大会の出場歴・最高成績

都市対抗野球大会: 5回出場
社会人野球日本選手権大会: 3回出場、ベスト4（2003年）

主な出身プロ野球選手

2005年以前

吉崎勝（投手）：1999年ドラフト3位で日本ハムファイターズに入団

2019年以降

岩田幸宏（外野手）：退団後、BCリーグの信濃グランセローズを経て、2021年育成ドラフト1位で東京ヤクルトスワローズに入団
椎葉剛（投手）：退団後、四国アイランドリーグplusの徳島インディゴソックスを経て、2023年ドラフト2位で阪神タイガースに入団

元プロ野球選手の競技者登録

2005年以前

鈴木俊雄（元：千葉ロッテマリーンズ）：捕手（退部）
若林隆信（元：中日ドラゴンズ、広島東洋カープ）：投手（退部）
ロドリゴ宮本（元：ヤクルトスワローズ）：外野手（退部）

2019年以降

松崎伸吾（元：東北楽天ゴールデンイーグルス、阪神タイガース）：コーチ（ミキハウスベースボールクラブから継続）
桜井俊貴（元：読売ジャイアンツ）：投手
髙橋優貴（元：読売ジャイアンツ）：投手
菊田拡和（元：読売ジャイアンツ）：内野手

かつて在籍していた選手

2019年以降

野木海翔（投手）

関連項目

社会人野球チーム一覧
都市対抗野球大会 (奈良県勢)
ミキハウスベースボールクラブ：2009年から2018年にミキハウス本社が支援していたクラブチーム。

外部リンク

* ミキハウス硬式野球部HP

ミキハウス硬式野球部は、企業チームとしての活動を再開して以降、都市対抗野球大会などの主要な大会で着実に実績を積み重ねています。今後も、プロ野球選手を数多く輩出するチームとして、社会人野球界での活躍が期待されます。

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