ミッドレンジコンピュータ

ミッドレンジコンピュータとは

ミッドレンジコンピュータは、企業における基幹業務システムなどで利用される中型のコンピュータです。明確な定義はありませんが、一般的に、大型コンピュータであるメインフレームと、PCサーバやパーソナルコンピュータなどの小型コンピュータの中間に位置するシステムを指します。オフィス[[コンピュータ]]として知られることもあります。

歴史的な背景から、Unix系以外のシステムや、サーバとは異なる独自のシステムを持つコンピュータをミッドレンジコンピュータと呼ぶことがあります。特に、メインフレームの影響を強く受けたシステムが該当します。

主なミッドレンジコンピュータ

以下に、代表的なミッドレンジコンピュータの例を挙げます。

DEC (PDPシリーズ)
データゼネラル
HP (HP 3000シリーズ)
IBM (System/3, System/34, System/32, System/36, System/38|System_38, AS/400, iSeries, System i, Power Systemsのiエディション)
Sun (SPARC Enterpriseシリーズ)

これらの製品は、主に海外企業によって開発されました。

ミッドレンジコンピュータの歴史

ミッドレンジコンピュータの領域は、1960年代に誕生しました。その初期には、ミニコンピュータが広く利用されました。PDPシリーズの最初のモデルであるPDP-1がその代表例です。しかし、IBM 1401のように、メインフレームよりも普及レンジのコンピュータも存在しました。

日本では、オフィス[[コンピュータ]]が独自の発展を遂げました。情報処理学会のバーチャルコンピュータ博物館では、1960年代前半からオフィス[[コンピュータ]]の歴史が紹介されています。ミッドレンジコンピュータは、当初、中小規模のビジネスや大企業の支店・部門向けに販売され、メインフレームよりも手軽に導入できるシステムとして普及しました。

クライアントサーバモデルの登場

クライアントサーバモデルが普及すると、ミッドレンジコンピュータは「サーバ」としても機能するようになりました。これにより、クライアントコンピュータに対してサービスを提供する役割を担うようになり、製品群が分化しました。

その他の情報

電子情報技術産業協会(JEITA)の統計では、当初はミッドレンジコンピュータにサーバを含めていましたが、2005年度からは「ミッドレンジ」という表現がなくなり、「サーバ」または「独自OSサーバ」として分類されています。

関連用語

メインフレーム: 大規模な処理能力を持つコンピュータ。
ミニコンピュータ: ミッドレンジコンピュータの初期に普及した小型コンピュータ。
オフィス[[コンピュータ]]: 事務処理に特化したコンピュータ。
サーバ: ネットワークを通じてサービスを提供するコンピュータ。
マイクロコンピュータ: パーソナルコンピュータの基礎となる小型コンピュータ。

ミッドレンジコンピュータは、その柔軟性と拡張性から、様々な業務で利用されてきました。技術の進歩とともに、その形態は変化してきましたが、企業の情報システムを支える重要な役割を担い続けています。

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