ミームの冒険

『ミームの冒険～日本経済のDNAを探る～』は、2006年から2007年にかけてテレビ東京系列で放送されたドキュメンタリー番組です。各回ごとに、日本経済の礎を築いた重要な経済人にスポットライトを当て、彼らの業績や思想が現代の企業にどのような影響を与えているのかを検証しました。

番組は隔月で土曜日または日曜日の16:00～17:15に放送され、全6回にわたり、多様な企業と創業者たちの物語が展開されました。福島敦子氏と日本経済新聞編集委員の長谷川洋三氏が出演し、専門的な視点から経済人の功績を解説しました。ナレーターは声優の小林清志氏が務め、重厚感のある語り口で番組を盛り上げました。

以下は、各回の放送内容です。

第1回: 岩崎彌太郎と渋沢栄一を取り上げ、三菱財閥の創業者である岩崎彌太郎と、多岐にわたる事業を手がけた渋沢栄一の功績を検証し、彼らのDNAが現代の企業にどのように息づいているのかを探りました。
第2回: 松下幸之助と伊庭貞剛に焦点を当て、松下電器産業（現パナソニック）の創業者である松下幸之助と、住友財閥の基礎を築いた伊庭貞剛の思想や経営哲学が、現代にどのように影響を与えているのかを考察しました。
第3回: 茂木啓三郎と村田昭を取り上げ、キッコーマンの茂木啓三郎と村田製作所の村田昭が、日本の伝統技術を世界に広めた功績をたたえ、彼らの企業DNAを分析しました。
第4回: トヨタ自動車の豊田喜一郎とキヤノンの御手洗毅に焦点を当て、創業者たちの知られざる秘話を紹介しました。彼らの革新的な発想や経営戦略が、それぞれの企業を世界的な企業へと成長させた要因を探りました。
第5回: ヤマト運輸の小倉昌男とHOYAの山中兄弟を取り上げ、創業に至るまでの苦労や、事業を成功に導いた独自の戦略を紹介しました。彼らの起業家精神と革新的なアイデアが、それぞれの業界にどのような影響を与えたのかを検証しました。
第6回: 東芝の藤岡市助と旭化成の野口遵に焦点を当て、日本の産業発展に貢献した2人の創業者を紹介しました。藤岡市助は日本の電気産業の先駆者であり、野口遵は化学産業の発展に尽力しました。彼らの業績と企業理念が、現代の企業にどのように受け継がれているのかを考察しました。

番組の製作はテレビ東京とPRODUCERS&CO.が担当しました。また、同テレビ局で放送されていた『オンリーワンの原点』は、テーマと番組タイトルが類似しており、関連番組として挙げられます。

『ミームの冒険～日本経済のDNAを探る～』は、過去の経済人の足跡をたどりながら、現代の日本経済のあり方を考える上で貴重な示唆を与えてくれるドキュメンタリー番組です。

もう一度検索