メモリアル (中村雅俊のアルバム)

中村雅俊のベストアルバム『メモリアル』：70～80年代を彩る名曲の数々

1981年12月5日、中村雅俊の3枚目のベストアルバム『メモリアル』がリリースされました。このアルバムは、数々のヒット曲とドラマ主題歌を網羅した、まさに中村雅俊のキャリアを象徴する作品と言えるでしょう。オリコンチャートでは2週連続1位を獲得するなど、その人気は当時絶大でした。

収録楽曲：青春の記憶を呼び覚ます名曲たち

『メモリアル』には、70年代後半から80年代前半にかけて発表された、幅広い世代に愛される名曲が多数収録されています。

SIDE 1は、青春時代を彩ったドラマ主題歌が中心です。

ふれあい: 1974年発表。ドラマ「われら青春!」の挿入歌として親しまれ、中村雅俊の代表曲の一つとなりました。山川啓介による詩情豊かな歌詞と、いずみたくのメロディーが絶妙に融合した名曲です。
白い寫眞館: ドラマ「つくし誰の子」の挿入歌。どこかノスタルジックな雰囲気を漂わせる、伊藤アキラの詞とクニ河内の作曲・編曲による、美しい楽曲です。
いつか街で会ったなら: 1975年発表。吉田拓郎作曲のこの曲は、ドラマ「俺たちの勲章」の挿入歌として、多くの視聴者の心に刻まれました。喜多條忠の詩的な詞世界も魅力です。
俺たちの旅: 同名のドラマ主題歌として大ヒット。小椋佳の力強い詞とメロディーは、多くの視聴者に感動を与えました。
俺たちの祭: ドラマ「俺たちの祭」の主題歌。前曲と同様に小椋佳が作詞作曲を手掛けた、壮大なスケールの楽曲です。
青春試考: ドラマ「青春ド真中!」の主題歌。松本隆の詞と吉田拓郎のメロディーが織りなす、青春時代の葛藤と希望を描いた名曲です。

SIDE 2では、ドラマ主題歌に加え、バラエティに富んだ楽曲が収録されています。

時代遅れの恋人たち: ドラマ「ゆうひが丘の総理大臣」の主題歌。筒美京平のメロディーが印象的な、少し切ないラブソングです。
日時計: 同ドラマの挿入歌。呉田軽穂の作詞作曲による、落ち着いた雰囲気の楽曲です。
激しさは愛: ドラマ「われら行動派!」の主題歌。円広志の作詞作曲による、力強いメッセージが込められた楽曲です。
マーマレードの朝: 映画「ニッポン警視庁の恥といわれた二人 刑事珍道中」の主題歌。桑田佳祐の作詞作曲による、軽快なリズムの楽曲です。
表通りは欅通り: ドラマ「俺はおまわり君」の主題歌。東海林良の詞と鈴木キサブローのメロディーが、街の情景を鮮やかに描き出しています。
心の色: ドラマ「われら動物家族」の挿入歌。大津あきらと木森敏之が織りなす、温かいメロディーが印象的です。

アルバムの成功と時代背景

『メモリアル』は、オリコンチャートで2週連続1位を獲得するなど、商業的にも大きな成功を収めました。これは、収録されている楽曲が、70～80年代の日本のドラマを彩り、多くの視聴者に愛されたこと、そして中村雅俊自身の高い人気によるところが大きいでしょう。これらの楽曲は、当時の社会情勢や若者の心情を反映しており、時代を超えて聴き継がれる名曲となっています。

まとめ

『メモリアル』は、単なるベストアルバムではなく、70～80年代の日本の音楽史、そして中村雅俊というアーティストの軌跡を凝縮した作品です。これらの楽曲は、現代においても多くのリスナーを魅了し続けており、日本の音楽史に燦然と輝く名曲集と言えるでしょう。 時代を超えて愛される名曲の数々は、聴く者の心に深く刻まれることでしょう。

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