ヨークタウン (CV-10)とは？意味をやさしく解説

ヨークタウン (USS Yorktown, CV/CVA/CVS-10)

[ヨークタウン]]は、アメリカ海軍のエセックス級航空母艦であり、同級3番艦として就役しました。アメリカ海軍において「ヨークタウン」の名を受け継いだ4代目の艦であり、先代はミッドウェー海戦で沈没したヨークタウン級航空母艦のネームシップです。日本では「ヨークタウン2世」や「ヨークタウン]」と表記されることもあります。[[愛称は「戦うお嬢様 (The Fighting Lady)」。

艦歴

起工から第二次世界大戦

[1940年]]7月3日、「ボノム・リシャール」という艦名で起工されましたが、ミッドウェー海戦で戦没した空母「ヨークタウン]」を追悼するため、名前が引き継がれました。[[1943年1月21日に進水し、同年4月15日に初代艦長ジョゼフ・J・クラーク大佐の指揮下で就役しました。

就役後、トリニダード近海での整調航海を経て、太平洋戦線に投入されました。1943年8月には南鳥島への攻撃で初の戦闘に参加。その後、ギルバート諸島、マーシャル諸島、クェゼリン、トラック島、マリアナ沖、台湾沖、レイテ沖などの主要な海戦に参加し、数多くの戦果を上げました。

1945年3月には、沖縄戦を支援するためウルシー泊地を出撃。九州・四国・中国地方への空襲や、戦艦「大和」を含む水上特攻隊の撃沈に貢献しました。この間、日本軍の特攻攻撃を数回受けましたが、幸いにも大きな損傷はありませんでした。

戦後

終戦後、予備役として保管されていましたが、朝鮮戦争の激化を受けて1952年6月に再就役。近代化改装を経て1953年1月に再就役しました。その後、朝鮮戦争の停戦後も極東方面に展開し、台湾海峡危機にも対応しました。

1950年代中期には、アングルドデッキやハリケーンバウ化など大規模な近代化改装を受け、対潜水艦作戦支援空母(CVS-10)に再分類されました。1966年以降はベトナム戦争に参加し、1968年まで対潜哨戒や航空救難任務に従事しました。

アポロ計画への協力

1968年12月には、アポロ8号の回収任務に従事しました。ハワイ南方海域で、人類初の月周回飛行を終えた宇宙船と乗組員を回収し、その任務を成功させました。

退役と博物館船

1970年、ベトナム戦争からのアメリカ軍撤退に伴い、ヨークタウンは退役準備に入りました。同年6月27日に退役し、大西洋予備役艦隊に編入、1973年6月1日に除籍されました。1974年、サウスカロライナ州チャールストンのペイトリオッツ・ポイント海軍海事博物館に寄贈され、現在は博物館船として一般公開されています。

その他

ヨークタウンは、数々の映画の撮影にも使用されました。1943年の『ミッドウェイ囮作戦』やドキュメンタリー映画『ファイティング・レディ』では訓練中の様子が撮影され、1970年の日米合作映画『トラ・トラ・トラ!』では、真珠湾攻撃に参加した空母「赤城」の代役として登場しました。

また、1956年には神戸港に寄港し、一般公開も行われました。

受章

ヨークタウンは、第二次世界大戦での戦功で11個、ベトナム戦争での戦功で5個の従軍星章を受章しました。

脚注

注釈

特になし

出典

防衛庁防衛研究所戦史室編『沖縄方面海軍作戦』朝雲新聞社〈戦史叢書17〉, 1968年.
防衛庁防衛研修所戦史室『戦史叢書中部太平洋方面海軍作戦＜2＞　昭和十七年六月以降』第62巻, 朝雲新聞社, 1973年2月.
歴史群像編集部編『アメリカの空母　対日戦を勝利に導いた艦隊航空兵力のプラットフォーム』学習研究社〈歴史群像太平洋戦史シリーズ　Vol.53〉, 2006年2月.
アジア歴史資料センター（公式）（防衛省防衛研究所）『軍令部秘報　昭和15.10.15/I米国』.Ref.C14121189800.
『同盟旬報第6巻第28号（通号191号）（同盟通信社）』1942年10月.Ref.M23070038200.

参考文献

上記出典参照

外部リンク

USS Yorktown CV-10 Association
Patriot's Point Naval & Maritime Museum homepage
cv10.com
Navy photographs of Yorktown (CV-10) - ウェイバックマシン（2001年2月4日アーカイブ分）
* Navy Ships in WWII Dazzle Camouflage 1944-1945 Aircraft Carriers Fleet Carriers USS Yorktown

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