ライアン・ラドウィック

ライアン・アンドリュー・ラドウィック（Ryan Andrew Ludwick, 1978年7月13日 - ）は、アメリカ合衆国フロリダ州出身の元プロ野球選手（外野手）。

兄は広島東洋カープに在籍経験のあるエリック・ラドウィック。非常に珍しい左投右打の選手として知られています。

プロ入り前

フロリダ州で生まれ、後にネバダ州へ移住。ラスベガスのデュランゴ高校からネバダ大学ラスベガス校に進学し、3シーズンに渡り野球をプレーしました。

1997年には打率.354、16本塁打、68打点という素晴らしい成績を残し、全米大学生選抜に選出。1999年にはさらに打率.381、13本塁打、69打点をマークし、Western Athletic Conferenceの代表にも選ばれました。大学通算打率は.363を記録しています。

プロ入りとマイナー時代

1999年のMLBドラフトで、オークランド・アスレチックスから2巡目（全体60位）で指名を受けプロ入り。+A級モデスト・アスレチックスでプロとしてのキャリアをスタートさせました。

2000年には中堅手のレギュラーとして129試合に出場し、打率.264、29本塁打、102打点、10盗塁と、打撃面で大きく成長。チーム最多の本塁打と打点を記録し、主砲としてチームを牽引しました。

2001年にはAA級ミッドランド・ロックハウンズに昇格し、ここでも打率.269、25本塁打、96打点を記録。AAA級サクラメント・リバーキャッツでもプレーし、2チーム合計で打率.264、26本塁打、103打点と、マイナーリーグで圧倒的な打撃成績を残しました。

2002年1月14日、カルロス・ペーニャとマイク・ベナフロのトレードで、ジェイソン・ハートらと共にテキサス・レンジャーズへ移籍。同年はAAA級オクラホマ・レッドホークスで打率.285、15本塁打、52打点、OPS.918という好成績を記録しました。

レンジャーズ時代

2002年6月5日のアナハイム・エンゼルス戦でメジャーデビューを果たしましたが、メジャー1年目は臀部の負傷に苦しみ、目立った成績は残せませんでした。

インディアンス時代

2003年7月18日にシェーン・スペンサーらとのトレードでクリーブランド・インディアンスへ移籍。2004年には右ひざの手術を受け、メジャーとマイナーを行き来するシーズンとなりました。

タイガース傘下時代

2006年はデトロイト・タイガースとマイナー契約を結び、AAA級トレド・マッドヘンズで28本塁打、80打点を記録するも、メジャー昇格は叶いませんでした。

カージナルス時代

2007年にセントルイス・カージナルスとマイナー契約。AAA級メンフィス・レッドバーズで好調を維持し、5月6日にメジャー昇格。代打の切り札として活躍し、自己最多の120試合に出場、14本塁打を放ちました。

2008年には初のオールスター出場を果たし、37本塁打、113打点を記録。シルバースラッガー賞を受賞し、チームの主砲であるアルバート・プホルスにかかる負担を軽減しました。

パドレス、パイレーツ時代

2010年7月31日にサンディエゴ・パドレスへ、2011年7月31日にはピッツバーグ・パイレーツへトレードで移籍しました。

レッズ時代

2012年1月16日にシンシナティ・レッズと契約。ジョーイ・ボットの後を打つ4番打者として期待されました。2013年は右肩の負傷で前半戦を棒に振りました。

レッズ退団後

2015年2月4日にレンジャーズとマイナー契約を結びましたが、3月29日に解雇されました。

選手としての特徴

打席では積極性と忍耐力を兼ね備え、初球打ちが多い反面、ボールを見極めて四球を選ぶこともできます。2008年には37本塁打を記録し、ナ・リーグを代表する外野手として名を馳せました。

非常に珍しい左投右打の選手であり、2008年にはリッキー・ヘンダーソンが保持していた左投右打者のシーズン最多本塁打記録を更新しました。

守備位置は主に右翼ですが、左翼も守ることができます。

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