ライチ・リキュール

ライチ・リキュールとは

ライチリキュールは、その名の通りライチの果実を原料の一部として作られるリキュールです。独特の甘く華やかな香りが特徴で、カクテルの材料としてだけでなく、紅茶やゼリーなどの風味付けにも使われるなど、幅広く楽しまれています。

代表的な銘柄

ライチリキュールには様々な銘柄がありますが、中でも特に有名なのが「ディタ」と「パライソ」です。

ディタ (DITA)
フランスのペルノ・リカール社が開発したリキュールで、現代人の好みに合うように作られています。アルコール度数は24度で、エキス分は25％。東洋的なエキゾチックな香りが特徴で、ライチの強い香りが楽しめます。元々は「SOHO」という名前で販売されていましたが、日本国内では商標の関係で「DITA」として販売されています。「SOHO」という名前は、気軽に飲んでもらいたいという思いから名付けられましたが、「DITA」には特に意味はなく、親しみやすい語感から名付けられた造語です。

パライソ (Paraiso)
フランスのジュール・プレマン社が製造するライチリキュールで、日本ではサントリー社が輸入販売しています。アルコール度数は24度で、エキス分は26.6％。「パライソ」はスペイン語またはポルトガル語で「楽園」を意味します。ディタに比べると香りは控えめで、自然な風味を楽しめます。

ヨッティング・ライチ・リキュール (Yachting Litchi's)
フランスのスロール社が製造するリキュールで、日本ではドーバー洋酒貿易が輸入販売しています。アルコール度数は18度。伝統的な製法で、ライチのエキゾチックな香りを上品に再現しています。

ボルス・ライチ・リキュール (BOLS Lychee Liquer)
オランダのボルス社製のライチリキュールです。アルコール度数は17度。

ライチ・ドリーム (Lychee Dream)
オランダのトーランク社が製造するリキュールで、アルコール度数は17度、エキス分は12％と、他の銘柄に比べて軽めに作られています。ライチの華やかな香りを前面に押し出しています。

貴妃ライチ・リキュール (Kwaifeh Lychee Liquer)
オランダのデ・カイパー社が製造するリキュールです。アルコール度数は20度、エキス分は24％。楊貴妃をイメージして作られており、一般的な無色透明のボトルではなく、薄桃色のボトルを採用しています。

茘枝酒
日本の永昌源社製のライチリキュールで、アルコール度数は14度です。

ライチ・リキュールを使ったカクテル

ライチリキュールは、その独特の香りと甘みから、様々なカクテルに用いられます。特に、酸味が少ないため、柑橘系のジュースと相性が良く、炭酸水やトニックウォーターを加えて爽快感を増すレシピも人気です。

基本のカクテル

アンシャンテ (Enchanté)
ジン35ml、ライチリキュール15ml、レモンジュース10ml、砂糖1スプーンをシェイクしてグラスに注ぎます。

チャイナ・グリーン (China Green)
ライチリキュール30ml、メロンリキュール15mlを氷の入ったタンブラーに注ぎ、グレープフルーツジュースで満たして混ぜます。

ライチ・グレープフルーツ (Litchi and Grapefruits)
ライチリキュールをグレープフルーツジュースで割ったロングドリンクです。氷を入れたタンブラーにライチリキュール30〜45mlを注ぎ、グレープフルーツジュースで満たして軽く混ぜます。別名「チャイナ・キッス」とも呼ばれます。特にディタを使う場合は「フルーティー・ディタ」と呼ばれることもあります。

ライチ・ソーダ (Litchi and Soda)
ライチリキュールを炭酸水で割ったロングドリンクです。氷を入れたタンブラーにライチリキュール45mlを注ぎ、炭酸水で満たして軽く混ぜます。

ディタを使ったカクテル

ディタ・スプモーニ (Dita Spumoni)
ディタをベースに、グレープフルーツジュースとトニックウォーターを加えて作ります。スプモーニのカンパリをディタに変えたものです。

フルーティー・ディタ (Fruity Dita)
ライチ・グレープフルーツに使用するリキュールがディタに限定されたものです。

パライソを使ったカクテル

パライソーニ (Paraisoni)
パライソをベースに、グレープフルーツジュースとトニックウォーターを加えて作ります。ディタ・スプモーニと同様に、スプモーニのカンパリをパライソに変えたものです。

まとめ

ライチリキュールは、その独特な香りと甘みで、カクテルの世界をより豊かにしてくれる素晴らしいお酒です。ぜひ、色々な銘柄を試して、自分好みのカクテルを見つけてみてください。

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