リトルロック (軽巡洋艦)

リトルロック (USS Little Rock, CL-92/CLG-4/CG-4)

リトルロックは、アメリカ海軍のクリーブランド級軽巡洋艦の21番艦として建造されました。その後、ミサイル巡洋艦へと改装され、ガルベストン級ミサイル巡洋艦の2番艦となりました。艦名は、アーカンソー州の州都リトルロックに由来します。

艦歴

1943年3月6日、ペンシルベニア州フィラデルフィアのクランプ造船株式会社で起工され、1944年8月27日に進水、1945年6月17日に就役しました。就役後、キューバ沖での整調訓練や西海岸沿いの訓練を経て、南米への巡航を行いました。その後、東海岸沖やカリブ海での訓練に従事し、1946年6月にはヨーロッパへ派遣され、第6艦隊と共に作戦活動を行いました。

1946年から1949年まで、リトルロックは東海岸での演習、カリブ海での作戦活動、艦隊訓練に従事しました。1947年から1948年には地中海への巡航も行っています。1949年6月24日に予備役となり、ニューヨークの大西洋予備役艦隊に編入されました。

1957年5月23日、リトルロックはCLG-4と艦種変更され、ガルベストン級ミサイル巡洋艦への改装が開始されました。この改装では、後部の6インチ主砲塔がタロスミサイルランチャーに交換されました。1960年6月3日に改装を終えて再就役し、カリブ海で整調訓練とタロスミサイルの発射試験を行いました。リトルロックは、急速に拡大する海軍において、誘導ミサイルによる核攻撃能力を持つ艦としての役割を担うこととなりました。

1961年2月9日にフィラデルフィアを出航し、ヨーロッパへ向かいました。6ヶ月間、第6艦隊とNATO軍の艦隊と共に作戦活動に従事し、9月にノーフォークに帰還しました。1961年11月18日には、ドミニカ共和国の政情不安に対応するため、サントドミンゴ沖へ派遣されました。

その後4年間、リトルロックは毎年地中海への巡航を行い、第6艦隊と行動を共にしました。1962年には艦隊旗艦となりました。地中海での任務の合間には、東海岸やカリブ海での活動、北部ヨーロッパでのNATO軍部隊との行動も行いました。1966年にはオーバーホールと回復訓練を行い、1967年1月に地中海での任務に復帰し、1969年まで継続しました。1969年から1970年には艦隊旗艦任務に就き、イタリアのガエッタを母港として地中海の多くの港を訪問しました。

1970年、訓練中にギリシャ海軍の駆逐艦と衝突事故を起こし艦首を損傷しましたが、マルタ島で応急修理が行われました。9月に本国に帰還し、ボストン海軍造船所で1970年11月から1971年春まで本格的な修理を受けました。修理後、回復訓練を経て第6艦隊の旗艦任務に復帰しました。

1975年6月3日、スエズ運河の再開通記念式典に参加し、パレードでは3列目に位置しました。ポートサイドからイスマイリアまでを巡航し、アメリカ合衆国のエジプトおよび中東への平和的関与を示しました。運河通過後にはアレクサンドリアを訪問しました。その後、地中海を横断し、ユーゴスラビアのドゥブロヴニクを訪問しました。

1976年に退役した後、リトルロックはニューヨーク州バッファローのバッファロー・エリー郡海事・軍事公園で記念艦として公開されています。

注釈

この文章は、アメリカ合衆国政府の著作物であるDictionary of American Naval Fighting Shipsに由来する情報を含んでいます。

外部リンク

USS Little Rock Association
Famous Crew Who Served on USS Little Rock
navsource.org: USS Little Rock
HNSA Web Page: USS Little Rock
* USS Little Rock Photos on board the guided missile cruiser USS Little Rock in Buffalo, NY

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