リミテッド

リミテッド：幻のお笑いコンビ、その光と影

リミテッドは、吉本興業に所属していたお笑いコンビで、陣内智則と西口圭が高校の同級生として意気投合し、1992年4月に結成されました。しかし、その活動期間は短く、1995年9月に解散しています。短い活動期間ながらも、彼らは大阪の心斎橋筋2丁目劇場を中心に活動し、一部で強烈な印象を残しました。

メンバー

陣内 智則（じんない とものり）
担当：ツッコミ
出身：兵庫県加古川市
NSC大阪11期生
現在はピン芸人として、テレビや舞台で幅広く活躍中。

西口 圭（にしぐち けい）
担当：ボケ
出身：兵庫県加古川市
NSC大阪11期生
お笑いコンビ解散後は、一般企業に就職。2007年時点では、運送会社の東関東地区マネージャーを務めていたことが『ジャイケルマクソン』で紹介されました。

エピソード

リミテッドは、心斎橋筋2丁目劇場を中心に活動していましたが、必ずしも順風満帆ではありませんでした。「2丁目劇場で一番おもんないコンビ」と揶揄されることもあり、「見ると不幸になる」とまで言われたという逸話も残っています。彼らの舞台を見た観客から、翌日に苦情の手紙や電話が殺到することもあったそうです。しかし、これらのエピソードは、彼らのパフォーマンスが観客に強烈な印象を与えていたことの裏返しとも言えるでしょう。

営業の仕事で、同じくNSC同期の松口VS小林（後のケンドーコバヤシと村越周司）と一度だけネタを入れ替えて披露した際、会社の幹部から「ネタは面白いが、しゃべりが下手だ」と酷評されたことが解散を考えるきっかけになったと言われています。ちなみに、松口VS小林は「逆にしゃべりは上手いが、ネタが良くない」と評されたそうです。この一件は、彼らが自分たちの強みと弱みを自覚する上で重要な出来事だったのかもしれません。

解散から11年後の2006年、陣内智則の芸歴14周年企画として、バラエティ番組『ジャイケルマクソン』で一夜限りの漫才を披露しました。長年の時を経て再びコンビとして舞台に立った彼らの姿は、多くのファンに感動を与えました。

同期芸人

リミテッドの二人は、大阪NSC11期生として、数多くの人気お笑い芸人と同期でした。

中川家
ハリガネロック
ケンドーコバヤシ（元松口VS小林、モストデンジャラスコンビ）
たむらけんじ（元LaLaLa）
トクトコ（旧名トクトミトコナミ）
原田専門家（映像作家。陣内智則のネタで使用する映像などを手がけています。）
たいぞう
烏川耕一
ルート33・堂土貴（増田は2期後輩）
村越周司（元モストデンジャラスコンビ）

リミテッドは、短期間の活動でしたが、その強烈なエピソードや、後の人気芸人たちとの繋がりなど、お笑い史における興味深い一角を担っています。彼らの存在は、お笑いの世界における競争の厳しさや、才能が開花するまでの道のりの険しさを物語っていると言えるでしょう。

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