リース・ホスキンス

リース・ディーン・ホスキンス。1993年3月17日生まれ、アメリカ合衆国カリフォルニア州サクラメント出身のプロ野球選手。主に一塁手、外野手として活躍する右投右打の強打者であり、MLBミルウォーキー・ブルワーズに所属している。

2014年、フィラデルフィア・フィリーズからドラフト5巡目で指名を受けプロ入り。傘下マイナーリーグで着実に経験を積み重ね、2015年にはA級とA+級で高い打率と本塁打数を記録。オフにはオーストラリアン・ベースボールリーグにも挑戦するなど、精力的にプレーを続け、打撃センスを磨いていった。

2016年にはAA級で38本塁打、116打点と圧倒的なパワーを見せつけ、翌2017年にはAAA級で活躍。インターナショナルリーグMVPに輝き、8月にはメジャー契約を結んでメジャーデビューを果たす。

メジャーデビュー戦でいきなり先発出場を果たすと、その後もその才能を爆発させる。8月14日のサンディエゴ・パドレス戦ではメジャー初を含む2本塁打を放ち、8月26日のシカゴ・カブス戦ではデビュー17試合目で10号本塁打を達成。これはメジャー史上最速記録であり、8月のルーキー・オブ・ザ・マンスにも選出されるなど、衝撃的なデビューシーズンとなった。18本塁打というデビューイヤーでの本塁打数も、8月以降にデビューした新人選手としては最多記録である。新人王投票では4位と惜しくも受賞は逃したものの、その才能は広く知れ渡ることとなった。

2018年には左翼手のレギュラーに定着。球団史上最速で通算30本塁打、通算100打点に到達するなど、驚異的なペースで記録を塗り替えていく。オールスターゲーム選出こそ逃したものの、ホームランダービーでは1回戦で20本塁打を放つなど、そのパワーはリーグ屈指のものであることを証明した。守備面では、左翼手としてリーグ最多の失策数を記録するなど、課題も見えたシーズンとなった。同年には日米野球のMLB選抜にも選出され、日本でも活躍を見せた。

2019年も主力として活躍を続け、リーグトップの116四球を選ぶなど、選球眼の良さも際立った。しかし、2020年には左肘のトミー・ジョン手術を受け、長期離脱を余儀なくされた。

2022年には156試合に出場し、30本塁打を記録するなど、手術からの復活を遂げた。しかし2023年はスプリングトレーニングでの負傷により、シーズン全休。同年オフにはFAとなった。

そして2024年1月、ミルウォーキー・ブルワーズと2年3400万ドルの大型契約を結んだ。新たなチームで、再びそのパワーと才能をいかんなく発揮することが期待される。

マイナーリーグ時代から数々の記録を塗り替え、メジャーリーグでも類まれなパワーと成長を続けるリース・ホスキンス。今後の活躍から目が離せない選手の一人である。

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