レイポン (潜水艦)

USSレイポン（SS-260）

USSレイポンは、アメリカ海軍の潜水艦の一つであり、ガトー級に属しています。この艦の名前は、スペイン語で「毒針」を意味する言葉から取られており、実際のカサゴ目の魚を指しています。レイポンは、歴史上最初の艦が退役した後、10年経ってからスタージョン級原子力潜水艦として再び命名され、SSN-661として就役しました。

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艦歴

レイポンはコネチカット州グロトンのエレクトリック・ボート社で1942年に起工し、1943年1月23日にオリヴァー・G・カーク少佐の指揮の下で就役しました。初めにロングアイランド・サウンドでの試験と訓練を経て、5月にニューロンドンを発ち、6月には真珠湾に到着しました。

第1、第2の哨戒（1943年6月 - 11月）

1943年6月24日に初めての哨戒ミッションとして、日本海へ出航しました。7月4日は宗谷海峡を通過。その後、日本海の朝鮮半島南東部沿岸に向かいましたが、悪天候のため攻撃機会を逃すことが多く、7月23日には空母と駆逐艦を見つけるもこちらが見つかってしまい、攻撃志向が叶わない状況となりました。8月4日、およそ41日間の任務を終えて真珠湾に帰投しました。

続く哨戒でも、さまざまな艦と連携して日本海で活動し、1945年にバーニー作戦に参加。艦長カーク少佐はこの時の戦闘結果を「不毛で失望した」と記しています。

第3、第4、第5の哨戒（1944年1月 - 8月）

1944年に入ると、レイポンは3回目の哨戒として南シナ海に向かい、タサ08船団を攻撃し輸送船「豊国丸」を航行不能にしました。続く哨戒で、さまざまな敵艦を見つけて攻撃を試みたものの成功には至らず、4回目の哨戒では再び輸送艦「福島丸」を撃沈するなどしました。

第6、第7の哨戒（1944年9月 - 1945年1月）

1944年9月、潤滑調整のためにウルフパック戦術を取ったレイポンは、新たな艦隊との連携を強化しましたが、攻撃機会が少なく、入院船の発見にも遭遇しました。続く第7の哨戒では、敵の動きを監視する中、あまり敵艦の発見に苦しみました。

第8の哨戒（1945年5月 - 8月）

1945年5月には8回目の哨戒で日本近海に出撃。この際、トラック諸島での救助任務に従事しましたが、6月24日には新しい任務が課せられ、日本本土への攻撃作戦で支援を行いました。7月末にはミッドウェー島に帰投しました。8月15日にはさらなる哨戒が予定されていましたが、その直前に戦争が終わりました。

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戦後の経歴とギリシャ海軍での活躍

レイポンは戦後、1945年になってからアメリカ本土に帰還しました。1946年1月8日までニューロンドンに滞在した後、退役し、その後は大西洋予備役艦隊に配属されました。その後1957年に再就役し、ギリシャ海軍の「ポセイドン」として活躍しました。ギリシャ海軍では1976年まで使用され、最終的に除籍されました。

艦の記録によると、レイポンの総撃沈トン数は53,443トンに達し、第二次世界大戦中の戦功で海軍殊勲部隊章と4つの従軍星章を受章しました。この艦の歴史は、アメリカ海軍潜水艦の功績を示す重要な一章となっています。

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