レインボー・オン・ステージ

『レインボー・オン・ステージ』は、1977年にリリースされたレインボーのライブ・アルバムです。

1976年5月にセカンド・アルバム『虹を翔る覇者』を発表後、レインボーは初のヨーロッパ公演を敢行し、その後オーストラリア、日本へとツアーを展開しました。日本公演は12月2日の都体育館公演を皮切りに、16日の日本武道館での最終公演まで、東京、大阪、京都、名古屋、広島、福岡の6都市で計10回のコンサートが開催されました。

当初、日本公演の音源を収録したライブ盤『チェイス・ザ・レインボー / ライブ・イン・ジャパン』としてリリースされる予定でしたが、12月5日、8日、9日に大阪厚生年金会館で行われた大阪公演の音源に対しメンバーからクレームがつき、お蔵入りとなりました。最終的に、12月16日に日本武道館で昼夜2回行われた最終公演の音源が使用されることになりました。さらに、「キル・ザ・キング」と「スティル・アイム・サッド」には、9月下旬に行われたドイツ公演の音源が追加収録されています。

ツアーのレパートリーは、『銀嶺の覇者』の収録曲が中心でした。同アルバムにインストゥルメンタルとして収録されていたヤードバーズの「スティル・アイム・サッド」は、ツアーではオリジナルの歌詞で歌われました。「ミストゥリーテッド」は、リッチー・ブラックモアが在籍していた第3期ディープ・パープルの楽曲で、オリジナルはアルバム『紫の炎』（1974年）に収録されています。「キル・ザ・キング」は、当時未発表の新曲で、スタジオ録音版は翌1978年に発表されたサード・アルバム『バビロンの城門』に収録されました。

本作は、1977年8月15日にイギリスでシルバー・ディスクに認定されています。

収録曲は以下の通りです。

1. イントロ：虹のかなたに
2. キル・ザ・キング
3. メドレー:銀嶺の覇者/ブルース/スターストラック
4. 虹をつかもう
5. ミストゥリーテッド
6. 16世紀のグリーンスリーヴス
7. スティル・アイム・サッド

※LP盤は2枚組で、トラック1-2がA面、3がB面、4がC面、5-6がD面に収録されました。
※注釈なき楽曲は、リッチー・ブラックモアとロニー・ジェイムス・ディオの共作です。
※録音場所は以下の通り（全て1976年）。

1. ミュンヘン（9月29日）
2. 東京（12月16日昼）/東京（12月16日夜）/東京（12月16日昼）
3. 大阪（12月9日）、終盤の独唱部は東京（12月16日夜）から編集
4. ケルン（9月25日）から編集
5. 東京（12月16日夜）

アルバム参加メンバーは以下の通りです。

ロニー・ジェイムス・ディオ - ボーカル
リッチー・ブラックモア - ギター
トニー・カレイ - キーボード
ジミー・ベイン - ベース
* コージー・パウエル - ドラムス

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