レシステンシア (競走馬)

レシステンシア：華麗なるスプリンターの軌跡

2017年3月15日、北海道安平町のノーザンファームで誕生したレシステンシア。母の出身地であるアルゼンチンの州都にちなんだ名を持つこの牝馬は、一口馬主法人キャロットクラブによって募集され、競走馬としてのキャリアをスタートさせました。

2歳時（2019年）：輝かしいデビューと最優秀2歳牝馬の栄冠

栗東・松下武士厩舎に入厩したレシステンシアは、10月の京都新馬戦でデビュー。武豊騎手を鞍上に、見事な勝利を収めます。続くファンタジーステークスでは北村友一騎手を迎え、重賞初制覇。そして、阪神ジュベナイルフィリーズでは、4番人気ながら圧巻の逃げ切り勝ちを収め、2歳コースレコードを更新する快挙を達成しました。この活躍により、2019年のJRA賞最優秀2歳牝馬に満票で選出されるという栄誉に輝きました。

3歳時（2020年）：クラシックへの挑戦と故障

3歳シーズンは、チューリップ賞から始動。圧倒的な人気に応えることができず3着に敗れると、桜花賞ではデアリングタクトに惜しくも2着。続くNHKマイルカップでも2着に終わり、クラシック戦線では勝利を掴むことができませんでした。その後、左前球節の軽度の骨折が判明し、長期休養を余儀なくされました。秋華賞への出走も叶わず、復帰戦となったマイルチャンピオンシップでは掲示板に載ることができませんでした。

4歳時（2021年）：重賞勝利と海外挑戦

4歳シーズンは、阪急杯でG1馬相手に1番人気に応え、見事な勝利を収めます。阪神1400mのコースレコードを樹立する圧勝劇でした。高松宮記念では惜しくも2着。ヴィクトリアマイルでは6着と結果を残せませんでしたが、セントウルステークスでは再び重賞の栄冠を掴みました。続くスプリンターズステークスでは2着、そして香港スプリントでは2着と、スプリント路線で活躍を続けました。

5歳時（2022年）と6歳時（2023年）：晩年の活躍と引退

5歳シーズンは高松宮記念、ヴィクトリアマイルでそれぞれ6着、3着と結果を残しましたが、安田記念では11着と不振でした。その後、左第1指骨剥離骨折を発症し休養。香港スプリントに2年連続で出走するも、13着と結果を残せませんでした。6歳シーズンは1351ターフスプリントに参戦しましたが、5着に終わり、2023年2月26日、繁殖牝馬となるため現役を引退しました。

レシステンシアの血統と競走成績

レシステンシアの母マラコスタムブラダは、アルゼンチンG1のヒルベルトレレナ大賞の勝ち馬です。半弟には京成杯を制したグラティアスがいます。競走成績はJBISサーチ、netkeiba.com、香港ジョッキークラブ、サラブレットオークション、Racing Postなどの情報に基づいています。

華麗なるキャリアの幕切れ

レシステンシアは、数々の重賞勝利と最優秀2歳牝馬の称号、そして海外挑戦と、記憶に残る活躍を見せてくれました。故障や不振を経験しながらも、常にトップレベルで戦い続けたその姿は、多くのファンに感動と興奮を与え続けました。競走馬としての華麗なキャリアを終え、繁殖牝馬として新たなステージへと歩みを進めたレシステンシアの未来に、大きな期待が寄せられています。

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