レゾリューション級原子力潜水艦

レゾリューション級原子力潜水艦

レゾリューション級原子力潜水艦は、イギリス海軍民族的“パワープロジェクト”の一部として開発された弾道ミサイル潜水艦です。これらの潜水艦は、1966年から1970年の間に配備され、当時の軍事戦略において重要な役割を果たしました。

建造の背景

1960年代初頭、イギリスの核抑止力は主に空軍の爆撃機によって担われていましたが、アメリカから導入予定であったスカイボルトミサイルの開発が中止されたため、迅速な戦力の増強が急務となりました。そこで、アメリカとの協力のもとにポラリス弾道ミサイルを搭載するこの潜水艦の建造が決定されました。

バロー・イン・ファーネスにあるヴィッカース・アームストロング社が最初の艦「レゾリューション」と次いで「レパルス」を建設し、バーケンヘッドのキャメル・レアード社がその他の艦を手がけました。建造方法は、艦の前後部分を分けて構築し、その後アメリカから輸入したミサイル・コンパートメントと接合するという独特なものでした。

設計と特徴

レゾリューション級の設計は、以前のヴァリアント級を基に改良され、ミサイルを搭載するために船体が延長されているのが特長です。全長130メートル、全幅10.1メートル、高さ9メートル、排水量は7,600トンから8,400トンに達します。原子炉はロールス・ロイス製で、最高速度は25ノット、潜行深度は275メートルです。

武装としては、ポラリス弾道ミサイル16基を搭載し、6門の21インチ魚雷発射管を装備しています。これにより、冷戦時代の核抑止力を強化しました。

就役と運用

1番艦のレゾリューションは1964年に起工され、1966年9月に進水し、1967年に正式に就役しました。就役後は、ポラリスミサイルの運用試験を含む長期の公試が行われました。ミサイル発射の実験は1968年に実施され、その後も重要な役割を果たしました。

全艦はスコットランドのファスレーン海軍基地を母港とし、1970年代に入るとトライデント弾道ミサイルを搭載するヴァンガード級に役割が移行しました。1995年までには全艦が退役し、その際には原子炉が撤去されました。

同型艦について

この級には、レゾリューション（S22）、レパルス（S23）、レナウン（S24）、リヴェンジ（S27）の4隻がありました。それぞれがイギリス海軍の核戦力の一部として重要な任務を果たしてきました。

当時、レゾリューション級原子力潜水艦は、イギリス海軍の核戦力の中核を成しており、冷戦時代の安全保障に寄与した艦艇の象徴的な存在でした。

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