レッスルマニア22

レッスルマニア22：伝説の一夜がシカゴに幕を開けた

2006年4月2日、プロレス団体WWEの年間最大イベント、レッスルマニア22が、イリノイ州シカゴのオールステート・アリーナで開催されました。1986年と1997年にもレッスルマニアの開催地となったこの会場は、満員の観客で埋め尽くされ、世界的な熱狂を物語っていました。チケットは発売からわずか2分で完売し、世界16ヶ国、全米43州から集まった熱狂的なファンが、90ヶ国に配信されたペイパービューを通じて、この歴史的な夜を目撃しました。

メインイベントと注目カード：豪華なコスチュームとサプライズ演出

メインイベントのWWE王座戦では、ジョン・シナがトリプルHに挑戦。シナはシカゴを象徴するギャングのコスプレで登場し、トミーガンの空砲を放つなど、会場を大いに沸かせました。一方、トリプルHは英雄コナンやバーバリアンを思わせるコスチュームで、王者としての威厳を漂わせていました。さらに、この試合では、CMパンクがノンレスリングの役割でPPVに初出演するというサプライズもありました。

トリプル・スレット形式で行われた世界ヘビー級王座戦では、王者カート・アングル、ランディ・オートン、そしてレイ・ミステリオが激突しました。ミステリオの入場シーンでは、P.O.D.による生演奏が会場の熱気をさらに高め、試合内容も観客を魅了しました。

ショーン・マイケルズとMr.マクマホン（ビンス・マクマホン）の一戦は、プロレスリング・イラストレーテッド紙によって2006年の年間最高試合に選出されるほどの名勝負となりました。終盤、ラダーの頂上に座ったマイケルズが、ビンスにDXポーズを決め、ダイビング・エルボー・ドロップで勝利を掴みました。約4年ぶりのDXポーズは、その後、ビンスとトリプルHの不和を生み出し、半年後のヴェンジェンスでのDX再結成につながる重要な出来事となりました。

他にも、エッジ対ミック・フォーリーのハードコアマッチ、アンダーテイカー対マーク・ヘンリーのキャスケットマッチ（棺桶デスマッチ）など、見どころ満載のカードが組まれました。インタープロモーショナル・マネー・イン・ザ・バンク・ラダー・マッチでは、複数のブランドから選手が参加し、白熱した争いを繰り広げました。女子王座戦では、ミッキー・ジェームスがトリッシュ・ストラタスから王座を奪取しました。オープニングでは、ミシェル・ウィリアムズが「美しきアメリカ」を独唱し、大会の華を添えました。

その他の試合結果

以下に、レッスルマニア22のその他の試合結果を簡単にまとめます。

ダークマッチ：18人インタープロモーショナル・バトルロイヤル - 優勝者：ヴィセラ
世界タッグ王座戦：ケイン&ビッグ・ショー（王者） vs クリス・マスターズ&カリート
WWE・US王座戦：クリス・ベノワ（王者） vs ジョン・ブラッドショー・レイフィールド
ハンディキャップマッチ：ブギーマン vs ブッカー・T&シャーメル
* プレイボーイ・ピローファイト：トリー・ウィルソン vs キャンディス・ミシェル

レッスルマニア22：歴史に残る一戦

レッスルマニア22は、豪華なコスチューム、サプライズ演出、そして名勝負の数々が詰まった、記憶に残る大会となりました。世界中から集まった観客、そして90ヶ国で視聴されたペイパービューは、このイベントが世界的な規模で成功したことを証明しています。この大会は、WWEの歴史の中でも重要な位置を占め、多くのファンにとって忘れられないものとなっているでしょう。

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