ロビンソン・チリノス

ロビンソン・チリノス：長く輝いたメジャーリーグの捕手人生

1984年6月5日、ベネズエラのファルコン州プント・フィホに生まれたロビンソン・デビッド・チリノス・ゴンサレスは、長くメジャーリーグで活躍した捕手です。愛称はペロ・ブチェ。2000年7月2日、シカゴ・カブスと契約し、プロ野球人生の幕を開けました。

カブス傘下時代とメジャーリーグへの道

カブス傘下では地道な努力を重ね、2010年にはAAA級アイオワ・カブスに昇格。同年オフには40人枠入りを果たし、ベネズエラのウィンターリーグでも経験を積みました。

タンパベイ・レイズ時代

2011年、大型トレードでタンパベイ・レイズに移籍。同年7月、メジャーリーグに初昇格を果たし、8月3日のトロント・ブルージェイズ戦でメジャー初本塁打を記録しました。しかし、その後はAAA級ダーラム・ブルズへ降格するなど、定位置確保には苦戦しました。

テキサス・レンジャーズ時代：正捕手として活躍

2013年、テキサス・レンジャーズへトレード移籍。2014年は控え捕手としてスタートしたものの、主力捕手の故障や不振により、正捕手の座をつかみました。93試合に出場し、打率.239、13本塁打、40打点という成績を残し、守備面でも高い評価を得ました。ダルビッシュ有投手との相性には課題を残しましたが、盗塁阻止率、ボールブロッキング、リードなど、捕手としての総合的な能力の高さを示しました。

2015年もチームの主力捕手として活躍。打撃成績は若干下降したものの、四球と出塁率が向上しました。2016年にはブルージェイズ戦での乱闘により罰金処分を受けましたが、57試合に出場し、キャリアハイの長打率.483を記録しました。守備面でも高い安定感を示し、1失策、守備率.997という好成績を残しました。

2017年にはWBCベネズエラ代表に選出。2018年にはドジャース戦での乱闘により退場処分と出場停止処分を受けましたが、自己最多となる18本塁打を放つなど、打撃面で大きな進歩を見せました。同年オフにはFAとなりました。10月には日米野球のMLB選抜に選出され、FA選手ながらレンジャーズのユニフォームを着て出場しました。

ヒューストン・アストロズ、レンジャーズ復帰、そして放浪

2018年12月、ヒューストン・アストロズと契約。2019年オフにFAとなり、2020年1月には古巣レンジャーズに復帰しました。同年8月にはニューヨーク・メッツに移籍し、オフにFAとなりました。

2021年にはヤンキースとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに参加。シーズン途中にカブスとメジャー契約を結びましたが、オフにFAとなりました。

ボルチモア・オリオールズと現役引退

2022年3月、ボルチモア・オリオールズと契約。6年ぶりにベネズエラウィンターリーグにも復帰しました。2023年5月3日、自身のSNSで現役引退を発表しました。

引退後

2023年9月15日には、ベースボール・ユナイテッドの共同オーナーに就任しました。

まとめ

ロビンソン・チリノスは、メジャーリーグで12シーズンに渡り活躍したベテラン捕手です。様々なチームを渡り歩きながらも、持ち前の打撃力と堅実な守備力で、チームに貢献しました。WBCへの出場や日米野球への参加など、国際舞台でも活躍した彼の野球人生は、多くの野球ファンに記憶されています。現役引退後も野球界に関わり続ける彼の今後の活躍にも注目が集まります。彼の詳細な成績はMLB、ESPN、Baseball-Referenceなどのサイトで確認できます。

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