ロングライド

ロングライドとは

ロングライド（Long Ride）は、自転車を使って長距離を走ることを意味します。この言葉は和製英語ではなく、英語およびフランス語圏では「ランドネ（randonnée）」というフランス語が使われることもあります。ランドネはトレッキングやハイキング、さらには自転車や自動車による散策を指す言葉であり、そのイベントに参加する人々は「ランドヌール（Randonneur）」として知られています。

ロングライドの距離と形式

自転車による長距離走行のイベントは、一般的に100kmから1200km以上の様々な距離で設定されています。特に160km（100マイル）を8時間以内に走ることを目指すイベントは「センチュリーライド（Century Ride）」または「センチュリーラン（Century Run）」と呼ばれ、ホノルル・センチュリーライドがその代表的な例です。

また、山岳コースを主体にしたイベントは「グランフォンド（Gran Fondo）」という名称で呼ばれています。これらのイベントは、各参加者が個々の体力に応じて自己責任で走破を目指すものであり、タイムを競うレース形式ではありません。

イベント運営の特徴

ロングライドイベントでは、参加者が適切なルートを遵守し、不正行為をしないことを確認するために、チェックポイント（コントロール）が設けられている場合があります。ここでは、参加者がカードを提出するなどして、自分が正規のルートを進んでいることを証明します。

人気の地域

フランスをはじめとするヨーロッパ各国では特に盛んに行われており、オランダ、ベルギー、イギリス、アメリカ合衆国、オーストラリア、カナダなどでも広く実施されています。

日本におけるロングライド

日本国内でも多くのロングライドイベントが開催されています。以下はその一部です：

• - インターナショナルオホーツクサイクリング：北海道の雄武町から斜里町までの212kmを2日間で走破します。
• - 下北半島ロングライド：獲得標高が3,500mを超え、国内最長とされる310kmを1日で走るイベントです。
• - ツール・ド・東北：2013年からは東日本大震災の復興を目的として開催されており、最長211kmのコースが魅力です。
• - スポニチ佐渡ロングライド210：毎年3,000人以上が参加し、最長コースは佐渡島を一周する210kmです。
• - ツール・ド・のと400：能登半島を3日間かけて巡り、約420kmの距離を設定しています。
• - グランフォンド富山：富山県で行われ、最長180kmのコースを含む複数のコースが用意されています。
• - The PEAKS：2014年から始まった、150km以上かつ5,000m以上の獲得標高を持つ山岳ロングライドイベントです。
• - 東京‐糸魚川ファストラン：山梨県から新潟県を結ぶ290kmのコースが特徴的です。

関連する用語

ロングライドは、サイクリング、ブルベ、ウルトラディスタンス・サイクリング、ロードレース、ヒルクライムなどの多くの関連用語とリンクしています。また、定番の装備としてはロードバイクや補給食、ハンガーノック対策が挙げられます。初心者から経験者まで、多くのサイクリストがこの形式のイベントを楽しんでいます。

もう一度検索