一期一会 Sweets for my SPITZ

『一期一会 Sweets for my SPITZ』は、日本のロックバンド・スピッツの楽曲を、多彩なアーティストがカバーしたトリビュートアルバムです。2002年 10月17日にドリーミュージック内のレーベル「Teenage Symphony」から発売されました。

このアルバムは、スピッツが所属するレコード会社以外からリリースされた点が特徴です。ドリーミュージックのコンピレーションアルバムシリーズの第2弾として企画されました。

キャンペーン

本作の発売を記念して、シリアルナンバー入りの限定スペシャルアナログ盤が、抽選で300名にプレゼントされるキャンペーンが実施されました。これは初回盤に封入されていた応募券で応募可能でした。

さらに、参加アーティストのみが事前に発表された状態で、どのアーティストがどの曲をカバーしたかを当てるクイズ形式のキャンペーンも行われ、正解者にはオリジナルグッズがプレゼントされました。

収録曲と参加アーティスト

このアルバムには、スピッツの代表曲から隠れた名曲まで、幅広い選曲でカバーされています。各アーティストが独自の解釈でスピッツの楽曲を表現しており、原曲とは異なる魅力を楽しめます。

1. スピカ / 椎名林檎
- 原曲は19thシングル「楓/スピカ」の両A面曲。椎名林檎は、ピアノやチェレスタなど多彩な楽器を演奏し、独特の世界観を表現しています。井上うにが録音と演奏で参加しています。

2. ロビンソン / 羅針盤
- 原曲は11thシングルの表題曲。羅針盤は、山本精一を中心に、シンセサイザーやグロッケンシュピールを織り交ぜたアレンジで、楽曲を再構築しています。

3. 楓 / 松任谷由実
- 原曲は19thシングル「楓/スピカ」の両A面曲。松任谷由実がしっとりと歌い上げ、冨田恵一が編曲と演奏を担当。山本拓夫のフルートとクラリネットが彩りを添えています。

4. 青い車 / ゲントウキ
- 原曲は9thシングルの表題曲。ゲントウキは、田中潤のボーカルを軸に、フェンダーローズやパーカッションを加え、オリジナリティ溢れるアレンジに仕上げています。

5. 冷たい頬 / 中村一義
- 原曲は18thシングル「冷たい頬/謝々!」の両A面曲。中村一義は、100sのメンバーと共に、パワフルなバンドサウンドでカバーしています。

6. 空も飛べるはず / ぱぱぼっくす
- 原曲は8thシングルの表題曲。ぱぱぼっくすは、さわだともこのボーカルを前面に、アコーディオンなどを加えた温かみのあるアレンジでカバーしています。西池崇がプロデュースを担当。

7. 夢追い虫 / セロファン
- 原曲は24thシングルの表題曲。セロファンは、原曲でも編曲を担当した石田小吉と共に、エレクトロニカの要素を取り入れたアレンジで、楽曲を新たな境地に導いています。

8. 田舎の生活 / LOST IN TIME
- 原曲はミニアルバム『オーロラになれなかった人のために』収録曲。LOST IN TIMEは、海北大輔のボーカルを活かし、バンドサウンドで力強くカバーしています。

9. うめぼし / 奥田民生
- 原曲は1stアルバム『スピッツ』収録曲。奥田民生は、歌と演奏を自身で担当し、独特のゆるい雰囲気でカバーしています。

10. 猫になりたい / つじあやの
- 原曲は9thシングル「青い車」のカップリング曲。つじあやのは、ウクレレを演奏し、温かみのあるサウンドでカバーしています。

11. チェリー / POLYSICS
- 原曲は13thシングルの表題曲。POLYSICSは、シンセサイザーやボコーダーを駆使した、テクノポップなアレンジでカバーしています。

12. Y / GOING UNDER GROUND
- 原曲は6thアルバム『ハチミツ』収録曲。GOING UNDER GROUNDは、キーボードやトライアングルなどの楽器を加え、バンドサウンドをベースにした、疾走感あふれるアレンジでカバーしています。

13. 夏の魔物 / 小島麻由美
- 原曲は2ndシングルの表題曲。小島麻由美は、グロッケンやピアノなどを演奏し、ジャジーな雰囲気でカバーしています。

演奏

各曲の演奏には、参加アーティストの個性が色濃く反映されています。それぞれの楽曲のアレンジメントや使用楽器からも、多様な音楽性が感じられます。

まとめ

『一期一会 Sweets for my SPITZ』は、スピッツの楽曲を多種多様なアーティストが独自の解釈でカバーした、聴きごたえのあるトリビュートアルバムです。原曲ファンはもちろん、幅広い音楽ファンにおすすめできる一枚と言えるでしょう。

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