七折鍾乳洞

七折鍾乳洞

七折鍾乳洞は、宮崎県西臼杵郡日之影町に位置する、国の天然記念物に指定されている鍾乳洞です。上野岳の中腹、標高745m地点の崖に開口しており、その全長は140mに及びます。

概要

1933年（昭和8年）2月28日に国の天然記念物として指定されたこの鍾乳洞は、七折集落近くの上野岳東南面、七合目付近の中腹に位置しています。アクセスには、急峻で険しい九州自然歩道を登る必要があり、洞口は施錠管理されているため、入洞には日之影町教育委員会への許可申請が必要です。

特徴

洞口からは斜洞となっており、主洞は南方方向に110mに渡って延びています。洞の奥は30cmほどの狭洞で終わります。洞内には、5mの急崖があり、鉄梯子が設置されています。石柱、石筍、フローストーンなどの鍾乳石が見られますが、残念ながら、盗掘による破損被害も受けています。洞口から9m地点と70m地点には、東南部に延びる支洞があり、比較的良好な状態で二次生成物が保存されています。特筆すべきは、一部の洞壁に見られる非常に珍しい菊花状の方解石です。この特異な形状の方解石は、七折鍾乳洞の大きな特徴の一つとなっています。

見学について

七折鍾乳洞を見学するには、事前に日之影町教育委員会に許可申請書を提出し、許可を得る必要があります。入洞を希望される方は、必ず手続きを行うようにしてください。

アクセス

住所: 宮崎県西臼杵郡日之影町大字七折徳富

外部リンク

有形文化財 日之影町
みやざき観光情報 旬ナビ／七折鍾乳洞
* 七折鍾乳洞 - 文化遺産オンライン（文化庁）

もう一度検索