三上亮 (ヴァイオリニスト)

三上亮（みかみ りょう）

1976年10月30日、茨城県水戸市に生まれたヴァイオリニスト、三上亮は、東京都葛飾区で育ちました。6歳頃から母親の手ほどきでバイオリンを始め、9歳で霧島国際音楽祭に参加して以来、13年間景山誠治に師事しました。

1993年、両国高校在学中に全日本学生音楽コンクール東京大会で第2位に入賞。1994年から4年間、水戸芸術館で安永徹、市野あゆみによるデュオ・セミナーを受講しました。1995年には東京芸術大学に入学。在学中には安宅賞、日本音楽コンクール第2位・河合賞、いしかわミュージックアカデミー音楽賞など、数々の賞を受賞しました。1999年には同大学を首席で卒業し、アスペン音楽祭に奨学金を得て参加、ドロシー・ディレイに師事。また、サイトウキネン若い人の為の勉強会にも参加しました。

2000年には小澤征爾音楽塾に参加。2001年から2003年まで、安田クオリティオブライフ文化財団の助成を受け、メソディスト大学メドウズ音楽院に留学し、エドワード・シュミーダーに師事しました。留学中はイ・パルピティ合奏団に参加し、ロサンゼルスの音楽祭に出演。ザルツブルク・モーツァルテウム・サマーアカデミーにも参加しました。2004年からはローム・ミュージック・ファンデーションの助成を受け、スイスローザンヌ高等音楽院でピエール・アモイヤルに師事。

2004年にはブリテン国際ヴァイオリンコンクールで特別賞を受賞。2005年にはフォーバルスカラシップ・ストラディヴァリウス・コンクールで第2位に入賞しました。2006年からはメニューイン国際音楽アカデミーでアルベルト・リシー、リビュー・プルナル、ジェレミー・メニューヒンらに師事し、フィリップ・グラファン、ラファエル・オレグ、クリストフ・リヒテル、ドミトリ・アシュケナージなどのマスタークラスも受講しました。また、カメラータ・リシーのメンバーとして、スイス国内を中心に室内楽で演奏活動を展開しました。

2007年9月にはルーマニアのエネスコ音楽祭に出演し、アモイヤル率いるカメラータ・ローザンヌにも度々参加し、ヨーロッパ各地で演奏しました。東京シティ・フィル、東京交響楽団、ローザンヌ室内管弦楽団、芸大フィル、小田原室内合奏団など、数々のオーケストラと共演。長野アスペン音楽祭、サイトウキネンフェスティバル、東京のオペラの森音楽祭、倉敷音楽祭、響ホールフェスティバルなど、多くの音楽祭にも出演しました。

2007年7月に帰国後、11月には札幌交響楽団のコンサートマスターに就任。2011年10月末をもって同楽団を退団しました。現在は、ゲストコンサートマスターとして全国のオーケストラに招かれる他、ヴィルタスクヮルテットの第1ヴァイオリン奏者としても活躍しています。

ディスコグラフィ

ツィガーヌ（2008年10月）
奏 ─薫り立つフランス・ヴァイオリン音楽の詩情─（2013年2月）

主な出演

ラジオ
朝クラ!（AIR-G' FM）（2007年11月11日放送）
名曲リサイタル（NHK-FM）（2008年1月31日収録、2008年2月16日放送）

外部リンク

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