三原町 (広島県)

三原町（みはらちょう）

三原町は、かつて広島県御調郡に存在した町で、現在の三原市の一部にあたります。

地理

三原町は瀬戸内海に面していました。

歴史

1889年（明治22年）4月1日：町村制の施行により、御調郡三原町、宮野浦村が合併して町制を施行し、三原町が発足しました。旧町村を継承した三原、宮野浦の2つの大字が編成されました。
1897年（明治30年）：葉煙草専売所が開設されました。1899年（明治32年）には三原専売支局に改称されました。
1901年（明治34年）：県水産試験場が開設されました。
1933年（昭和8年）：上水道が通水しました。
1936年（昭和11年）11月15日：御調郡糸崎町・山中村・西野村、豊田郡田野浦村・須波村と合併し、市制を施行して三原市が新設され、三原町は廃止されました。

地名の由来

小西原、駒ケ原、涌原の3つの原が由来であるという説があります。

産業

三原町は、金融機関や紡績業を中心に発展しました。

1896年（明治29年）：玉島銀行（現中国銀行）三原支店が開設されました。
1909年（明治42年）：西備銀行三原支店が開設されました。
1911年（明治44年）：三原電灯株式会社が設立されました。
1912年（大正元年）：倉田帆布製織工場が設立されました。
1918年（大正7年）：日本ラミー紡績株式会社が設立されました。
1920年（大正9年）：藝備銀行（現広島銀行）三原支店が開設されました。
1934年（昭和9年）：帝国人造絹株式会社三原工場が設立されました。

交通

三原町は、鉄道や港湾などの交通の要衝でした。

鉄道
1894年（明治27年）：山陽鉄道（現山陽本線）糸島～広島間が開通し、三原駅が開設されました。
1930年（昭和5年）：国有鉄道三呉線（現呉線）三原～須波間が開通しました。
橋梁
1924年（大正13年）：沼田大橋が架橋されました。
港湾
三原港（尾道糸崎港）がありました。

教育

教育機関も充実していました。

1889年（明治22年）：三原尋常小学校が新築移転しました。1890年（明治23年）御調高等小学校が三原高等小学校に改称しました。1911年（明治44年）両校が合併して三原尋常高等小学校となりました。
1900年（明治33年）：私立三原教員養成所が設置されました。1909年（明治42年）県立三原女子師範学校が開校しました。
1920年（大正9年）：三原実科高等女学校が開校しました。1921年（大正10年）郡立、1923年（大正12年）県立に移管し三原高等女学校となりました。
1926年（大正15年）：三原町立家政女学校が開校しました。

名所・旧跡

三原城（国指定史跡）

脚注

参考文献

角川日本地名大辞典 34 広島県
『市町村名変遷辞典』東京堂出版、1990年。

関連項目

* 広島県の廃止市町村一覧

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