三宿駐屯地

三宿駐屯地について

三宿駐屯地（みしゅくちゅうとんち、JGSDF Camp Mishuku）は、東京都世田谷区池尻と目黒区東山にまたがる、防衛省の施設です。防衛装備庁と陸上自衛隊が共同で使用しており、衛生関連の機関が集まっていることが特徴です。駐屯地の司令は、陸上自衛隊衛生学校長が兼務しています。

歴史

三宿駐屯地の前身は、旧日本陸軍の駒沢練兵場です。戦後、1955年（昭和30年）7月11日に三宿駐屯地として開設され、陸上自衛隊衛生学校が久里浜駐屯地から移駐しました。同年9月1日には防衛庁技術研究所が三鷹から移転し、11月1日には自衛隊中央病院が設置されました。その後、技術研究所は技術研究本部へと改称され、1959年には衛生学校看護学生課程が中央病院に移管され、婦人自衛官養成所として開設されました。この養成所は、後に自衛隊中央病院高等看護学院へと改称されました。

2007年（平成19年）4月2日には、自衛隊で初となる託児所が開所されました。これは、三宿駐屯地に衛生関係機関が集まり、女性自衛官が多いことに配慮したものです。2018年には、中央即応集団の廃止に伴い、対特殊武器衛生隊が朝霞[[駐屯地]]から移駐しました。2021年には防衛装備庁電子装備研究所と先進技術推進センターが廃止され、次世代装備研究所が設置されました。

現在の状況

現在、三宿駐屯地には、陸上自衛隊衛生学校、陸上自衛隊教育訓練研究本部、陸上自衛隊開発実験団などの部隊・機関が所在しています。また、自衛隊中央病院や防衛装備庁、次世代装備研究所も共同で使用しています。駐屯地には、東部方面システム通信群などの通信部隊も配置されています。

駐屯地の今後の動きとしては、2024年度（令和6年度）に次世代装備研究所が東立川地区に移転し、2029年（令和11年）度以降には、陸上自衛隊関東補給処用賀支処が用賀駐屯地から移転することが予定されています。

所在部隊・機関

防衛大臣直轄部隊・機関
陸上自衛隊衛生学校
陸上自衛隊教育訓練研究本部
陸上自衛隊開発実験団
部隊医学実験隊
警務隊
東部方面警務隊
第126地区警務隊
三宿派遣隊
陸上総隊隷下部隊
対特殊武器衛生隊
東部方面隊隷下部隊
東部方面システム通信群
第105基地システム通信大隊
第316基地通信中隊
三宿派遣隊
共同の機関
自衛隊中央病院
防衛装備庁
次世代装備研究所

交通アクセス

三宿駐屯地は、首都高速3号渋谷線や国道246号などの幹線道路が近く、東急田園都市線の池尻大橋駅や三軒茶屋駅が最寄りの駅です。また、東京港や東京国際空港、調布[[飛行場]]などの交通拠点にもアクセスしやすい場所に位置しています。

高速道路：首都高速3号渋谷線 渋谷出入口/三軒茶屋出入口
一般道：国道246号、東京都道317号環状六号線、東京都道318号環状七号線、東京都道416号古川橋二子玉川線、東京都道420号鮫洲大山線、東京都道423号渋谷経堂線
鉄道：東急田園都市線 池尻大橋駅/三軒茶屋駅
港湾：東京港（指定特定重要港湾）
* 飛行場：東京国際空港（第一種空港）、調布[[飛行場]]、横田[[飛行場]]、入間基地、立川[[飛行場]]（その他の飛行場）、東京ヘリポート（公共用ヘリポート）

まとめ

三宿駐屯地は、旧陸軍の練兵場を前身とし、衛生関連機関が集まる特徴的な施設です。自衛隊初の託児所が開設された場所でもあり、多くの女性自衛官が活躍しています。今後も、防衛省の重要な施設として、その役割を果たしていくでしょう。

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