三島村立三島硫黄島学園

三島村立三島硫黄島学園

三島村立三島硫黄島学園は、鹿児島県鹿児島郡三島村に位置する村立の義務教育学校です。硫黄島の中央部に位置し、島の子どもたちの教育を担っています。

概要

三島村の中心、硫黄島に位置する本学園は、小中学校を併設しています。2017年時点では、小学校に18名、中学校に4名の児童・生徒が在籍していました。少人数ではありますが、子どもたちは豊かな自然に囲まれながら学んでいます。また、本学園は「しおかぜ留学制度」を導入しており、島外からの留学生も積極的に受け入れています。これにより、島内の児童・生徒は多様な価値観に触れる機会を得ています。県内の公立高等学校における全日制普通科の学区制限を受けないのも特徴です。

沿革

本学園は、1884年（明治17年）に長濱衛守によって開かれた私塾を起源とします。その後、1930年（昭和5年）に硫黄島尋常小学校として設置されました。当時の学校は硫黄島だけでなく、周辺の島々にも分教場を設置し、島全体の教育を支えていました。

1884年（明治17年）：長濱衛守により私塾が開かれる。
1930年（昭和5年）：硫黄島尋常小学校設置。竹島、大里、片泊に分教場を設置。
1941年（昭和16年）：国民学校令により硫黄島国民学校に改称。
1947年（昭和22年）：中学校を併設し、硫黄島小中学校に改称。中学校に黒島分校と竹島分教場が設置。小学校の大里分校が黒島小学校として独立、片泊分教場は黒島小学校の分校となる。
1948年（昭和23年）：中学校の竹島分教場が竹島分校となる。
1949年（昭和24年）：硫黄島中学校を三島中学校に名称変更。小学校の竹島分校が独立し竹島小学校となる。中学校の黒島分校を廃止。大里分校及び片泊分校を設置。
1952年（昭和27年）：吐噶喇列島の本土復帰に伴い、十島村の境界が変更。同時に村名を三島村に改称。
1956年（昭和31年）：中学校の分校がそれぞれ独立。
2020年（令和2年）：三島村立三島小中学校を廃止し、義務教育学校として三島村立三島硫黄島学園を設置。

2020年には、三島村立三島小中学校が廃止され、新たに義務教育学校である三島村立三島硫黄島学園が設置されました。これにより、小中学校が連携し、より一貫性のある教育が提供されるようになりました。

分校・分教場

かつては硫黄島学園にも分校・分教場が存在しましたが、小学校は1949年（昭和24年）に、中学校は1956年（昭和31年）にそれぞれ独立しています。2020年現在、分校は置かれていません。

通学区域

三島村大字硫黄島の全域が三島村立三島硫黄島学園の通学区域となっています。

周辺情報

学園の周辺には、以下の施設があります。

硫黄島郵便局
薩摩硫黄島飛行場
三島村役場硫黄島出張所

参考文献

角川日本地名大辞典編纂委員会『角川日本地名大辞典 46 鹿児島県』角川書店、1983年。ISBN 978-4040014609。
三島村誌編纂委員会『三島村誌』三島村、1990年。

関連項目

鹿児島県小学校一覧
鹿児島県中学校一覧
日本の義務教育学校一覧

外部リンク

公式Webサイト

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