三条公睦

三条公睦（さんじょう きんむつ）

三条公睦は、文政11年（1828年）に生まれ、嘉永7年（1854年）に27歳の若さで亡くなった江戸時代後期の公卿です。内大臣・三条実万を父に持ち、清華家である三条家の30代当主として、朝廷に仕えました。

生涯

文政12年（1829年）に叙爵し、以降は清華家の出身として順調に昇進を重ねました。天保12年（1841年）には従三位となり、公卿の列に加わります。嘉永5年（1852年）には従二位・権中納言にまで昇りつめましたが、そのわずか2年後の嘉永7年（1854年）に薨去しました。

若すぎる死によって、三条家の家督は弟である三条実美が相続することになります。

三条実美による家督相続

実美は当初、兄・公睦の子である公恭を後継者としていましたが、公恭の素行に問題があったため、彼を廃嫡し、実子である公美に家督を譲る決断をしました。この決定は、三条家の将来を左右する大きな出来事となりました。

系譜

父：三条実万
母：紀子（眉寿姫、山内豊策の娘）
妻：恒姫（友姫、山内豊資の養女、山内豊著の娘、山内容堂の妹）
子女：
次男：東三条公恭

人物

三条公睦は、若くして亡くなったものの、公卿として異例の速さで昇進した人物でした。彼の早すぎる死は、三条家の歴史に大きな影響を与え、弟である実美による家督相続という形で、その後の三条家の運命を大きく変えることになりました。

参考文献

中嶋繁雄『日本の名門100家II その栄光と没落』、立風書房、1981年

関連項目

* 景山龍造

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