三津漁港 (京都府)

三津漁港の概要

三津漁港（みつぎょこう）は、京都府京丹後市の網野町に位置する重要な漁業拠点であり、漁港法に基づく第1種漁港に分類されています。この港は、主に大型定置網漁を中心に様々な形態の沿岸漁業が行われており、一本釣りや水視、さらには採貝採藻漁業なども活発に行われています。管理は京丹後市が行い、京都府漁業協同組合の網野支所が運営を担っています。

基本情報

• - 所在地: 京都府京丹後市網野町三津
• - 管理者: 京丹後市
• - 漁業協同組合: 京都府漁業協同組合 網野支所が管轄
• - 組合員数: 1993年時点で30名
• - 漁業経営体数: 9団体
• - 登録・利用漁船数: 31隻
• - 漁港番号: 3010240

漁港の歴史

この港の歴史は深く、宝永年間には漁業が盛んに行われていたことが記録されています。それ以前からは、釣りによるタイの漁獲やワカメの販売、すなわち「三津和布」として知られる海藻が行われていました。文禄年間には、農業とともに漁業が営まれるようになり、順調に繁栄していきました。しかし、1754年に発生した火災により、30戸が焼失するという困難も経験しています。1712年には宮津城主にタイを献上し、その際の賞状授与が漁業の発展を後押ししました。

明治・大正・昭和初期にかけては、延縄漁法を用いてタイが多く獲得されており、この時期にはサバやイワシ、アワビも漁獲の対象となっていました。また、底引き網方式によりブリ、マグロ、トビウオなども積極的に獲られていました。特に1936年と1937年にはマグロ漁が最高潮に達し、定置網において一日に30匹という水揚げがありました。

1949年に設立された農業協同組合は、1974年には島津漁業協同組合として新たにスタートし、その後1998年には三津漁業生産組合に進化しています。近年では、2020年3月まで大型定置網業を行っていました。

主な漁獲物

三津漁港が定置網漁を行う期間は主に4月から10月までで、春、夏、秋・冬に分けて様々な魚種が漁獲されます。春にはマダイ、ハマチ、マルゴ、トラフグが、一方夏にはアジやトビウオが中心となります。秋から冬にかけては、ブリやサワラが主要な捕獲対象です。これらの魚種は、地域の食文化や経済を支える重要な資源となっています。

現在の状況

今日の三津漁港は、地元の漁業が持続可能な形で発展できるよう、様々な努力を行いながら運営されています。過去の繁栄を受け継ぎつつ、新しい方法や技術の導入も模索し、地域の漁業業界を活性化させる役割を担っています。

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