三笑亭可楽 (9代目)

九代目 三笑亭可楽（さんしょうてい からく）は、昭和11年7月21日に茨城県鹿嶋市で生まれました。本名を石上吉男といい、落語芸術協会に所属する落語家です。出囃子は歌舞伎の『勧進帳』の一節が用いられています。

経歴

茨城県立鹿島高等学校を卒業後、昭和30年5月に八代目三笑亭可楽に入門し、「可津男」という前座名で落語の世界に入りました。昭和33年9月には三遊亭とん馬と共に二ツ目に昇進し、「可勇」と改名しています。

昭和44年9月には八代目都家歌六とともに真打に昇進し、「浮世亭写楽」と改名しました。その後、平成4年9月には九代目「三笑亭可楽」を襲名しました。平成7年からは落語芸術協会の監事を務めています。

芸歴

昭和30年3月 - 八代目三笑亭可楽に入門、「可津男」を名乗る
昭和33年9月 - 二ツ目昇進、「可勇」に改名
昭和39年
8月 - 師匠である八代目可楽が死去
10月 - 兄弟子である三笑亭夢楽の門下に移籍
昭和44年9月 - 真打昇進、「浮世亭写楽」と改名
平成4年9月 - 「九代目三笑亭可楽」を襲名

人物

趣味はハワイアン音楽とフルートで、協会員バンド「アロハマンダラーズ」でもその腕前を披露しています。また、近眼のため視力が弱く、弟子の三笑亭可風に手を引かれて介助される姿も見られます。

ある時、八代目春風亭小柳枝と酒を酌み交わしていた際、酔った小柳枝に突然殴られたことがありました。これに腹を立てた可楽（当時写楽）は、近くにあった衣紋掛けで殴り返したところ、小柳枝が流血するという騒ぎになったという逸話が残っています。

主な演目

九代目三笑亭可楽が得意とする演目には、以下のようなものがあります。

親子酒
景清
笠碁
甲府い
ちりとてちん
寝床
らくだ

一門弟子

九代目三笑亭可楽の弟子には、以下の落語家がいます。

三笑亭可龍
三笑亭可風 - 六代目古今亭志ん馬門下を廃業後、移籍

外部リンク

* 三笑亭可楽 - 落語芸術協会

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