三重県指定文化財一覧

三重県指定文化財一覧

三重県には、歴史的、芸術的に価値の高い文化財が数多く存在します。これらの文化財は、有形文化財、無形文化財、民俗文化財、記念物など、様々な種類に分類され、県民の貴重な財産として保護されています。

有形文化財

建造物

龍泉寺三門（松阪市）、寂照寺経蔵（伊勢市）、石造宝篋印塔（いなべ市）、御成書院・推敲亭（桑名市）、白山比咩神社本殿（津市）など、各地に歴史的な建造物が点在しています。専修寺（津市）には山門、唐門、御廟拝堂及唐門が指定されています。旧小田小学校本館（伊賀市）や旧諸戸家住宅（六華苑）（桑名市）など、近代の建造物も含まれています。

絵画

絹本着色景川和尚像（東員町）、絹本著色禅源大済禅師像（四日市市）、絹本着色仏涅槃図（四日市市）、紙本淡彩谷川士清肖像画（津市）など、仏教絵画や肖像画が多く見られます。長谷川等伯筆四季山水図屏風（伊勢市）や伊勢物語図六曲屏風（明和町）など、著名な絵師の作品も指定されています。

彫刻

石造地蔵菩薩立像（津市）、木造阿弥陀如来坐像（度会郡大紀町）、木造大日如来坐像（三重郡菰野町）、木造千手観音立像（桑名市）など、仏像彫刻が中心です。上野天神祭供奉面（伊賀市）や獅子頭（桑名市）など、祭礼に用いられる彫刻も指定されています。

工芸品

石燈籠（名張市）、太刀 銘 一永仁四年七月日助先作（四日市市）、銅鐘（鈴鹿市）、刀 銘 固山宗次（多気郡明和町）など、武具や仏具、灯籠などが指定されています。上野天神祭山車幕（伊賀市）や林コレクション萬古焼（四日市市）など、地域の特色を示す工芸品も含まれています。

書跡・典籍

紙本墨書大般若経（四日市市）、紺紙金銀阿惟越致遮経（桑名市）、本居宣長関係資料（松阪市）、松尾芭蕉関係資料（伊賀市）など、経典や古文書、歌集などが指定されています。近世初期上方子供絵本（松阪市）や宗国史（伊賀市）など、貴重な歴史資料も含まれています。

文書

紙本墨書古文書（津市）、紙本墨書石上寺文書（亀山市）、紙本墨書結城神社文書（津市）など、神社や寺院、地域社会に関する古文書が数多く指定されています。白井家文書（伊賀市）など、特定の家系の歴史を伝える文書も含まれています。

歴史資料

松浦武四郎関係資料（松阪市）、藤堂藩伊賀作事方関連文書（伊賀市）、射和文庫並びに竹川竹斎関係資料（松阪市）など、特定の人物や組織に関する歴史資料が指定されています。

考古資料

銅鐸（四日市市）、漆経塚出土品（津市）、八代神社神宝（鳥羽市）など、古墳や遺跡から出土した考古資料が指定されています。木簡(柚井遺跡出土第1号)（桑名市）や御墓山窯跡出土宮殿形陶製品（伊賀市）など、貴重な歴史的遺物も含まれています。

無形文化財

工芸技術として桑名萬古（赤絵）（桑名市）、芸能として亀山藩御流儀心形刀流武芸形（亀山市）が指定されています。

民俗文化財

有形民俗文化財

蝙蝠堂民俗玩具（四日市市）、鯨船山車（四日市市）、宮古の石風呂（度会郡玉城町）、尾鷲神社獅子頭（尾鷲市）、大入道山車（四日市市）など、庶民の生活や文化を伝える民具や祭具が指定されています。

無形民俗文化財

敢国神社の獅子舞（伊賀市）、伊奈冨神社の獅子神楽（鈴鹿市）、馬瀬の狂言（伊勢市）、花の窟のお綱かけ神事（熊野市）、多度大社 上げ馬神事（桑名市）など、地域に根ざした伝統芸能や祭事が指定されています。

記念物

史跡

志摩国分寺跡（志摩市）、松坂城跡（松阪市）、田丸城跡（度会郡玉城町）、桑名城跡（桑名市）、神戸城跡（鈴鹿市）など、城跡や寺院跡、古墳などが指定されています。鍵屋の辻（伊賀市）や七里の渡（桑名市）など、歴史的な事件や交通に関わる場所も含まれています。

名勝

二見浦（伊勢市）、宮川堤（伊勢市）、瑞巖寺庭園（松阪市）、法泉寺庭園（多気郡多気町）など、景観の優れた場所が指定されています。

天然記念物

鈴鹿山の鏡岩（亀山市）、和具大島暖地性砂防植物群落（志摩市）、引作の大クス（南牟婁郡御浜町）、長瀬ノ左巻榧（名張市）、石薬師の蒲櫻（鈴鹿市）など、貴重な動植物や地質が指定されています。

これらの文化財は、三重県の歴史や文化を理解する上で欠かせないものであり、地域の人々によって大切に保存・活用されています。

もう一度検索