三鷹車両センター

三鷹車両センター：中央本線を支える車両基地

三鷹車両センターは、東京都三鷹市下連雀に位置する、東日本旅客鉄道（JR東日本）首都圏本部の車両基地です。中央本線三鷹駅の西側に広がり、日々の運行を支える重要な拠点となっています。

概要

三鷹車両センターは、構内入れ換えや仕業検査などの業務を担っており、その一部はJR東日本運輸サービスに委託されています。敷地面積は4万4,679平方メートルに及びます。

かつては、中央本線を跨ぐ歩道橋が設けられており、電車を間近に見られるスポットとして親しまれていました。この歩道橋は、太宰治も愛用したとされ、歴史的な価値も有していましたが、老朽化のため2023年12月に閉鎖されました。現在はありません。

構内設備

構内は、中央本線の線路側から以下の様に構成されています。

0番線1区: 三鷹駅1番線横の引き上げ線に接続。車両洗浄機を備え、構内入れ換えにも使用されます。
1・2番線: 長い留置線で、1区と2区を有し、10両編成を2本留置可能です。
3 - 14番線: 10両編成長の留置線。3番線は有効長が長く、E353系など12両編成も留置できます。
15 - 17番線: 交検庫。主に17番線で機能保全が実施されます。
18・19番線: 2 - 3両長の修繕線で、修繕庫に接続。天井クレーン、リフティングジャッキを備え、機器の吊り替えや修理等を行います。
20番線: 2両長ほどの留置線。かつて在籍していたクモヤ145形の留置に使用されていました。
21番線: 引上線から15 - 20番線に繋がる通路線。終端部は20番線同様に2両長ほどの留置線です。
22・23番線: 洗浄線。手洗浄作業台を備えています。

当車両センターには車輪転削設備がないため、豊田車両センター武蔵小金井派出で実施します。

歴史

三鷹車両センターは、1929年（昭和4年）6月に中野電車庫三鷹派出所として開設されました。同年9月1日には三鷹電車庫に改称。その後、組織変更や路線の延伸などに伴い、名称や管轄が変更されてきました。2007年（平成19年）11月25日に三鷹電車区から三鷹車両センターへ改称されています。

配置車両

2023年4月1日現在、三鷹車両センターには以下の車両が配置されています。

* E231系電車: 0番台、500番台、800番台が配置され、中央・総武緩行線や東京メトロ東西線直通系統で運用されています。特に0番台は6ドア車がない編成となっています。

過去の配置車両

かつては、72系、101系、103系、301系、201系、205系、209系、70系、115系、165系・169系、145系などの多種多様な車両が配置されていました。

営団地下鉄（現東京メトロ）との関わり

地下鉄東西線が開業した当初、深川車両基地が未完成だったため、三鷹電車区内に営団地下鉄飯田橋検車区三鷹出張所が設けられていました。ここでは、東西線の車両の検査や新造車両の受取などが行われていました。

まとめ

三鷹車両センターは、中央本線や東京メトロ東西線を支える重要な車両基地です。その歴史は古く、様々な車両が配置されてきました。現在も、E231系を中心に、多くの車両が活躍しています。

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