上塚司

上塚 司（うえつか つかさ）

上塚司は1890年に熊本県下益城郡城南町で生まれ、1978年に他界した日本の政治家です。彼は衆議院議員を7期務めたほか、政界に多大な影響を与えたことで知られています。正五位を受爵し、豊かな経歴と実績を誇っています。

学歴と初期のキャリア

上塚は熊本商業学校を卒業後、1912年に神戸高等商業学校を卒業し、同年に南満州鉄道に入社しました。この経験が後の彼の政治活動に影響を与えることになります。

政治活動の始まり

上塚の政治活動は1920年に始まり、第14回[[衆議院議員総選挙]]で熊本5区から当選し、立憲政友会に所属しました。その後、1924年に落選しますが、同年6月には高橋是清農商務大臣の秘書官として政治に戻ります。1932年には第18回[[衆議院議員総選挙]]に当選し、以降も国会活動を続けました。

重要な役職

上塚は1936年に再び衆議院に当選し、1946年には日本自由党から当選。その後、第1次吉田内閣で大蔵政務次官に任命されています。また、1953年には衆議院外務委員長を務め、日米相互防衛援助協定に関する秘密保護法案の可決なども行いました。彼は1942年に一度落選した後も政治活動を続け、1955年に政界を引退するまで地元熊本の代表として多くの選挙で当選を果たしました。

知事選挙と政界引退

1951年には熊本県知事選挙に立候補しましたが、現職の桜井三郎に敗れました。その後、1955年の第27回[[衆議院議員総選挙]]で落選し、政界から引退します。この時期にはブラジル政府から南十字星大勲位章を受章し、国際的にも評価される存在となりました。

晩年と著作

上塚は引退後も著述活動を続け、1925年には『揚子江を中心として』を出版し、1929年には『理想的農業國デンマーク土産』を著しました。また、アマゾンの開拓に関する著作もあり、彼の視点や経験は多くの人々に影響を与えました。1977年には城南町名誉町民の称号を与えられ、地元でも尊敬される人物でした。

上塚は1978年に亡くなり、その墓所は谷中霊園にあります。彼の歩んだ道と業績は今もなお、多くの人に語り継がれています。政治家としての上塚の影響力は、日本の近代政治史において重要な位置を占めています。

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