上川郡 (天塩国)とは？意味をやさしく解説

上川郡の概要

上川郡（かみかわぐん）は、北海道の上川総合振興局に属する郡で、人口は8,427人、面積は1,000.64km²、人口密度は8.42人/km²（2024年9月30日現在）です。郡内には和寒町（わっさむちょう）、剣淵町（けんぶちちょう）、下川町（しもかわちょう）の3町があります。

郡域の成立と歴史

上川郡の歴史は、1879年（明治12年）に行政区画として設立された時にさかのぼります。当初の郡域は現在の3町に加えて士別市や名寄[[市]]の大部分（智恵文を除く）を含んでいました。郡名は天塩川の上流域に位置することに由来しています。塩狩峠を境に南に隣接する石狩国の上川郡と区分されています。

近代への移行

江戸時代の上川郡域は西蝦夷地に属し、松前藩が管理していました。江戸時代後期にはロシアの脅威に対応するため天領に置かれ、文政4年には松前藩領に戻ったものの、再び天領となり、庄内藩が警備を担当しました。そして1869年に上川郡が設立されました。

郡発足以降の変遷

明治時代に入ると、上川郡は様々な行政再編を経て発展していきました。明治2年に国郡里制が施行され、開拓使の管轄下に置かれました。その後、水戸藩や再び開拓使の管理のもとで地域の構造が整備されました。

1879年には郡区町村編制法が施行され、上川郡が正式に発足しました。その後、留萌郡外六郡役所や増毛[[郡]]外六郡役所、札幌県など、様々な行政単位に分かれ特にも地方自治の進展がありました。士別村、剣淵村などが設置され、郡内の村や町も次第に形成されていきました。

町と村の設立

上川郡は、士別町（1880年）、名寄町（1897年）、下川町（1949年）といった町々が創設され、その後も様々な村が町へと昇格しました。また、さまざまな村が統合され、合併によって市制が施行されるなど、地域の構造は絶えず変化していきました。

近年の動向

21世紀になり、上川郡でもさらなる融合が進みました。特に、2005年には朝日町が士別市に合併し、2006年には風連町が名寄[[市]]と統合しました。また、2010年には上川支庁が廃止され、上川総合振興局が新たに管轄となりました。

上川郡はその豊かな自然と歴史的背景を有し、多くの観光資源を抱えています。地域の住民は、伝統を重んじつつも現代的な社会を築き上げており、今後の発展が期待されています。

参考文献

- 角川日本地名大辞典 1 北海道

上川郡 (天塩国)