上林温泉

上林温泉について

上林温泉は、長野県下高井郡山ノ内町に位置する、歴史と自然に恵まれた温泉地です。その泉質はナトリウム・カルシウム塩化物泉や硫酸塩泉など多岐にわたり、源泉温度は約68℃と高温です。

温泉街の魅力

温泉街から徒歩圏内には、ニホンザルが温泉に入ることで有名な地獄谷温泉や地獄谷野猿公苑があります。また、かつて長野オリンピックの会場となったスキー場も隣接しており、冬にはスキーやスノーボードを楽しむことができます。

温泉街の奥には上林不動尊があり、行者が炎を歩く千駄焼きという勇壮な祭りを見ることができます。温泉街の下には天川神社があり、御柱祭の際には御柱を見ることができます。

昭和初期に建てられた上林ホテル仙壽閣は、和洋折衷の建築様式で、温水プールを備えているのが特徴です。周囲は静かな山林に囲まれており、喧騒から離れてゆっくりと過ごしたい人には最適な場所です。美術館や民俗資料館など、文化的な施設も充実しています。

上林温泉の歴史

上林温泉の歴史は、1901年に更科（現在の中野市）の資産家、小林民作がこの地に移住したことに始まります。彼は1902年に別荘温泉保養地として開発に着手し、上林温泉の基礎を築きました。

1913年には、ドイツ人夫妻が近隣の斜面でスキーを楽しんだ記録があり、これが山ノ内町・志賀高原スキーの発祥とされています。

1928年には、長野電鉄の創業者である神津藤平が温泉ホテルを開設し、現在の長電バス上林線の終着点となっています。1929年には、サンモリッツオリンピックのノルウェーチーム監督が当地を訪れ、「東洋のサンモリッツ」と絶賛したことがきっかけで、神津藤平が志賀高原の開発に乗り出しました。

神津藤平は上林を志賀高原開発の前線基地として利用し、出身地にちなんで近隣の山々を「志賀高原」と命名しました。小林は著名人を招き、温泉保養地としての地位を確立しました。この開発により、当地の交通網が整備され、多くの文人、軍人、政治家が訪れるようになりました。

アクセス

鉄道
JR長野駅から長電バス（急行 志賀高原線）で約40分。
長野電鉄湯田中駅から長電バス（志賀高原方面行き各線／上林温泉行き）で約15分。

道路
上信越自動車道信州中野ICから国道292号を経由し、沓野・渋ICすぐ。

徒歩
渋温泉から15分
沓野温泉から10分
角間温泉から10分
湯田中温泉から30分

関連情報

日本の[[温泉地一覧]]
* 湯田中渋温泉郷

外部リンク

信州上林温泉・地獄谷温泉 - 上林温泉旅館組合

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