上海軌道交通2号線

上海軌道交通2号線

上海軌道交通2号線は、上海市内を東西に結ぶ重要な路線であり、「東西線」という別名でも親しまれています。2000年に開業して以来、上海の都市交通を支える大動脈として機能しています。

概要

2号線は、全長63.8kmに及ぶ路線で、2013年までは上海地下鉄で最長の路線でした。上海虹橋国際空港と上海浦東国際空港という二つの主要空港を結ぶ役割も担っており、ビジネス客や観光客にとって不可欠な路線となっています。

開業当初は、広蘭路駅を境に運行系統が分割され、異なる編成の列車が運行されていました。しかし、2019年4月19日のダイヤ改正により、朝ラッシュ時を除き、8両編成の列車が全線を通して運行するようになり、利便性が向上しました。

人民広場駅や世紀大道駅、虹橋駅駅など、複数の路線が乗り入れる主要駅を結んでいることも、2号線の特徴です。特に、虹橋駅では中国高速鉄道との接続が可能であり、国内外へのアクセス拠点となっています。そのため、2号線は上海軌道交通の中でも屈指の利用者数を誇り、2013年の大晦日には1日の利用者数が約163万人に達しました。

路線データ

路線距離：63.8 km
軌間：1,435 mm
駅数：30駅（起終点駅含む）
複線区間：全線
電化区間：全線（直流 1500 V）
最高速度：80 km/h
地下区間：徐涇東駅 - 龍陽路駅東、張江高科駅西 - 遠東大道駅西
高架区間：遠東大道駅西 - 浦東1号2号航站楼駅北
地上区間：龍陽路駅東 - 張江高科駅西、浦東1号2号航站楼駅北 - 浦東1号2号航站楼駅

沿革

1999年9月20日：中山公園駅 - 竜陽路駅間で試験運行を開始
2000年6月11日：中山公園駅 - 竜陽路駅間が正式開業
2000年12月27日：東延伸区間（竜陽路駅 - 張江高科駅間）が開通
2006年12月30日：西延伸区間1期工事（淞虹路駅 - 中山公園駅間）が開通
2009年5月28日：全列車が6両編成から8両編成に変更
2010年2月24日：東延伸区間1期工事（張江高科駅 - 広蘭路駅間）が開通
2010年3月16日：西延伸区間2期工事（徐涇東駅 - 淞虹路駅間）が開通
2010年4月8日：東延伸区間2期工事（広蘭路駅 - 浦東国際機場駅）が開通
2019年4月19日：ダイヤ改正により、朝ラッシュ時を除く広蘭路での系統分断を解消
2019年10月23日：ダイヤ改正により、広蘭路での系統分断を完全に解消

運行形態

平日朝ラッシュ時には、国家会展中心 - 広蘭路間、淞虹路 - 浦東1号2号航站楼間、広蘭路 - 浦東1号2号航站楼間の3つの系統で運行されます。その他の時間帯は、国家会展中心 - 浦東1号2号航站楼間、淞虹路 - 広蘭路間の2つの系統が交互に運行されます。

車両

2号線では、以下の種類の車両が使用されています。

02A05型：中国中車株洲電力機車製
02A03型・02A04型：アルストム製
02A02型：アルストム製
* 02A01型：シーメンスおよびアドトランツ（現ボンバルディア）製

これらの車両はすべて8両編成で、設計最高速度は80km/hです。

停車駅

（駅名リストは省略）

まとめ

上海軌道交通2号線は、上海の東西を結ぶ重要な交通手段であり、空港連絡鉄道としての役割も担っています。主要駅を結び、市民生活と観光を支える、上海にとって欠かせない路線です。

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