上芦別駅

上芦別駅 (かみあしべつえき)

上芦別駅は、北海道芦別市上芦別町に位置する北海道旅客鉄道（JR北海道）根室本線の駅です。駅番号はT27で、電報略号はミヘ、事務管理コードは▲130406となっています。

歴史

かつては急行「狩勝」の停車駅であり、1972年（昭和47年）までは急行「そらち」（初代）の発着駅でもありました。昭和30年前後には、貨物取扱量が全国でも有数の駅として知られていました。

年表

1917年（大正6年）11月：三菱合資会社（後の三菱鉱業）第一坑までの分岐線2.4kmが敷設され、12月に運炭が開始。
1920年（大正9年）1月16日：鉄道院釧路本線（→根室本線）の駅として、下芦別駅（→芦別駅） - 野花南駅間に新設（一般駅）。同時に三菱鉱業第三坑（六線沢/加藤ノ沢）までの専用線4.7kmが運用開始。
1932年（昭和7年）9月：三菱鉱業第一坑が閉鎖。
1933年（昭和8年）9月：三菱鉱業第二坑、第三坑が閉鎖。三菱鉱業上芦別炭鉱が休山。
1934年（昭和9年）11月：帝室林野局上芦別出張所が芦別森林鉄道31.2kmを竣工。
1937年（昭和12年）：空知川対岸の金剛地区から山崎幸輔（後に東芦別炭鉱を設立）が索道を設置して運炭。
1938年（昭和13年）：山崎幸輔が当駅隣接の貨車積み込み貯炭庫を設置。
1944年（昭和19年）11月：明治鉱業が東芦別炭鉱（山崎幸輔）を買収。明治鉱業上芦別鉱業所が設立。
1949年（昭和24年）6月1日：公共企業体である日本国有鉄道に移管。
1949年（昭和24年）x月x日：明治鉱業が当駅に隣接して選炭場を設置し、空知川鉄橋及び輪車路（専用軌道）を敷設。同時に索道廃止。
1949年（昭和24年）12月24日：三菱鉱業芦別鉱業所専用鉄道 上芦別 - 辺渓間が開通。
1954年（昭和29年）：三菱鉱業芦別鉱業所専用鉄道 辺渓 - 辺渓三坑間が開通。
1961年（昭和36年）：芦別森林鉄道が廃止。中間地点に北菱炭鉱の運炭用3.8kmを残して軌道撤去。トラック輸送に切り替え。
1963年（昭和38年）1月31日：明治鉱業上芦別鉱業所が閉山。
1964年（昭和39年）3月：三菱鉱業芦別鉱業所閉山に伴い専用鉄道が廃止。
1975年（昭和50年）2月1日：貨物取扱を専用線発着車扱貨物に限定。
1982年（昭和57年）5月30日：貨物・荷物扱いが廃止。無人（簡易委託）化。
1982年（昭和57年）12月31日：駅舎が改築。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化により、北海道旅客鉄道（JR北海道）の駅となる。
199x年：簡易委託が廃止、完全無人化。

駅名の由来

芦別駅（旧：下芦別駅）より空知川の上流にあることに由来します。

駅構造

島式ホーム1面2線を有する地上駅です。ホームへの連絡は跨線橋を利用します。無人駅であり、自動券売機は設置されていません。かつては三菱鉱業や明治鉱業からの石炭積み出し駅として栄えていたため、構内は広いです。

のりば

利用状況

近年の一日平均乗車人員は減少傾向にあります。

駅周辺

国道38号
北海道道365号上芦別停車場線・北海道道567号上芦別停車場野花南湖線
芦別警察署上芦別駐在所
上芦別郵便局
野花南湖
野花南ダム
空知交通「上芦別駅前」停留所
北海道中央バス（高速ふらの号）「上芦別小学校前」停留所

隣の駅

北海道旅客鉄道（JR北海道）

■根室本線

芦別駅 (T26) - 上芦別駅 (T27) - 野花南駅 (T28)

脚注

出典

JR北海道

外部リンク

上芦別｜駅の情報検索（時刻表・バリアフリー）｜鉄道・きっぷ｜JR北海道- Hokkaido Railway Company

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