明治鉱業

明治鉱業株式会社：日本の炭鉱事業を支えた企業

明治鉱業株式会社は、かつて日本国内で炭鉱事業を中心に行っていた企業です。安川電機の設立者としても知られる安川敬一郎らが設立し、福岡県の筑豊炭田における石炭採掘から事業を開始しました。その後、北海道などでも石炭などの採掘および販売を手がけ、日本のエネルギー供給に大きく貢献しました。

沿革

明治鉱業の歴史は、1908年（明治41年）1月に安川敬一郎、松本健次郎、安川清三郎の出資によって設立された明治鉱業株式合資会社に遡ります。本社は福岡県嘉穂郡頴田村（現在の飯塚市）に置かれ、安川敬一郎が初代社長に就任しました。

1919年（大正8年）4月には、明治鉱業株式会社へと組織変更。同年12月には本社を福岡県戸畑市（現在の北九州市戸畑区）に移転し、事業規模を拡大しました。

戦後の1949年（昭和24年）1月には、本社を東京に移転。同年10月には東京証券取引所1部に上場を果たし、日本の主要企業としての地位を確立しました。さらに、1956年（昭和31年）9月には大阪証券取引所1部にも上場しています。

しかし、時代の流れとともにエネルギー源の多様化が進み、炭鉱事業は徐々に衰退。1969年（昭和44年）5月、明治鉱業は東京証券取引所、大阪証券取引所での上場を廃止し、会社を解散しました。

主な鉱山

明治鉱業が採掘していた主な鉱山は以下の通りです。

石炭

明治炭坑（福岡県嘉穂郡頴田町、現・飯塚市）
平山鉱業所（福岡県嘉穂郡桂川町）
赤池鉱業所（福岡県田川郡赤池町、現・福智町）
豊国鉱業所（福岡県田川郡糸田町）
高田炭坑（福岡県糟屋郡篠栗町）
昭和鉱業所（北海道雨竜郡沼田町）
上芦別鉱業所（北海道芦別市上芦別町）
庶路炭鉱（北海道白糠郡白糠町）

石炭以外

赤石鉱山（愛媛県宇摩郡関川村、現・四国中央市） - クロム鉱など

その他の事業

明治鉱業は、鉱業以外にも、明治信和産業を通じてスーパーマーケット事業（北海道白糠郡白糠町）を展開していました。

関連企業・団体

明治コンサルタント：同社の探鉱部門であった地質部が独立して設立された企業です。
留萠鉄道: 関係のあった鉄道会社です

関連項目

糟屋炭田

外部リンク

西日本シティ銀行 地域社会貢献活動ふるさと歴史シリーズ・北九州に強くなろう
明治コンサルタント会社案内

明治鉱業は、日本の近代化を支えた重要な企業の一つであり、その歴史は日本の産業史に深く刻まれています。

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