下呂市立下原小学校

下呂市立下原小学校について

下呂市立下原小学校（げろしりつ しもはらしょうがっこう）は、かつて岐阜県下呂市に存在した市立小学校です。この小学校は、地域社会の変遷とともに歩み、多くの卒業生を送り出してきました。

歴史的背景

この小学校の敷地は、江戸時代初期には飛騨高山藩主金森氏が使用した下原旅館（下原陣屋）があった場所です。現在でも、小学校周辺の小字には「旅館」「旅館平」といった名称が残っており、その歴史を物語っています。旧益田郡下原村の小学校として、その校区は旧下原村の範囲とほぼ一致していました。

統合と閉校

2021年、下呂市内の小学校再編により、金山地区の4つの小学校（金山小学校、下原小学校、菅田小学校、東第一小学校）が統合されることになりました。これにより、下原小学校は2021年3月をもって閉校し、その歴史に幕を下ろしました。

沿革

下原小学校の歴史は、明治初期に遡ります。

1873年（明治6年）:
下原町村に行三義校、中津原村に中津原義校が開校。
1875年（明治8年）:
久野川村、夏焼村、蛇之尾村、田口村、門和佐村、門原村、保井戸村、火打村、和佐村、瀬戸村、三ツ渕村、福来村、中津原村、大船渡村、中切村、下原町村、渡村が合併し、下原村が発足。
行三義校と中津原義校が合併し、下原学校となる。
1883年（明治16年）: 下原村から上原村、中原村が分立。
1887年（明治20年）: 下原小学校に改称。
1897年（明治30年）: 下原尋常小学校に改称。
1941年（昭和16年）: 下原国民学校に改称。
1947年（昭和22年）: 下原村立下原小学校に改称。同時に下原村立下原中学校を併設。
1948年（昭和23年）: 下原中学校が武儀郡学校組合立金山下原中学校として分離し、単独校となる。
1955年（昭和30年）:
3月1日: 武儀郡金山町、菅田町、郡上郡東村、益田郡下原村が合併し、益田郡金山町が発足。同時に金山町立下原小学校に改称。
4月1日: 加茂郡白川町の一部（田島地区）が金山町に編入。同時に白川町立大山小学校田島分校が金山町立下原小学校へ統合。
1972年（昭和47年）: 鉄筋コンクリート造の校舎が完成。
2004年（平成16年）3月1日: 下呂町、小坂町、金山町、萩原町、馬瀬村が合併し、下呂市が発足。同時に下呂市立下原小学校に改称。
2021年（令和3年）3月31日: 旧下呂市立金山小学校と統合し、閉校。

関連情報

岐阜県小学校の廃校一覧: 下原小学校を含む岐阜県内の廃校となった小学校の一覧。

外部リンク

* 公式サイト: 公式ウェブサイトは、学校の活動や歴史に関する詳細な情報を提供していた。

下原小学校は、地域の教育の拠点として、また地域住民の交流の場として、長年にわたり重要な役割を果たしてきました。その閉校は、地域社会に大きな変化をもたらしましたが、その歴史は人々の記憶に長く残ることでしょう。

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