下田メディカルセンター

下田メディカルセンター

下田メディカルセンターは静岡県下田市に位置する公立病院で、賀茂医療圏において唯一の公立医療機関として重要な役割を果たしています。この病院は、下田市をはじめ、東伊豆町、河津町、南伊豆町、松崎町、西伊豆町の6市町によって設立された一部事務組合が運営しています。

沿革

この医療機関の起源は1923年にさかのぼります。当初、南伊豆町の湊に設立された湊海軍病院が前身で、戦後に厚生省管理となり、1947年には国立療養所湊病院へと転換されました。1967年には再び国立病院に移行し、国立湊病院としての運営が始まります。

しかし、1986年に国立病院の再編成が提言され、1997年には地域の自治体によって共立湊病院として再スタートを切りました。この際、運営は地域医療振興協会に委託される形となり、多様な医療サービスを地域住民に提供してきました。

建物が老朽化したことから、2003年からは新しい施設への建て替えが検討されました。2005年に下田市が下田南高校跡地への移転を提案する一方、南伊豆町は既存の場所での再建を主張しました。結局、2008年に第三者機関の検討を経て、下田市への移転が決まり、2012年には新しい施設として下田メディカルセンターが開院しました。この際、移転した跡地には附属の「みなとクリニック」が新設され、地域医療の充実が図られました。

建て替えに関する議論の最中に、指定管理者であった地域医療振興協会が医療従事者の確保が難しいとし、2008年に経営からの撤退意向を示しました。その後、2010年には社会医療法人ジャパンメディカルアライアンスが管理を受託し、2011年4月からは静岡メディカルアライアンスが指定管理者となることが決まり、病院の運営が新たな体制で進められることとなりました。

診療科目

下田メディカルセンターでは、さまざまな診療科が設置されています。主な診療科目には以下が含まれます。

• - 内科
• - 消化器内科
• - 循環器内科
• - 外科
• - 整形外科
• - 小児科
• - 耳鼻咽喉科
• - 婦人科
• - 脳神経外科
• - 泌尿器科
• - リハビリテーション科
• - 麻酔科
• - 皮膚科

これらの診療科目は地域住民の多様な医療ニーズに応えるために配置されており、質の高い医療サービスを提供しています。

交通アクセス

病院へのアクセスは非常に便利で、最寄りのバス停は「下田メディカルセンター」です。すべての路線を東海バス下田営業所が担当しており、伊豆急行線の伊豆急下田駅からはバスで約4分、徒歩の場合は約20分の距離にあります。

また、下田メディカルセンターには附属の「みなとクリニック」や「介護老人保健施設なぎさ園」など関連施設も併設されており、地域全体で医療サービスを支えていることが特徴です。地域医療の中心として、下田メディカルセンターは今後も地域住民の健康を守るための重要な役割を果たしていくでしょう。

もう一度検索