与儀達敏

与儀達敏（よぎ たつびん、1901年5月19日 - 1965年2月25日）は、沖縄県宮古郡下地村（現在の宮古島市）出身の政治家です。宮古民政府および琉球政府において重要な役割を担い、特に立法院議長としての業績が知られています。

生い立ちと教育

1901年（明治34年）5月19日に生まれた与儀達敏は、1929年（昭和4年）に東洋大学専門部倫理科を卒業しました。その後、沖縄県立宮古中学校（現在の沖縄県立宮古高等学校）の教諭として教職に就き、教育者としてのキャリアをスタートさせました。

戦後の政治活動

沖縄戦後、与儀達敏は宮古民政府の副知事に就任し、政治の世界に足を踏み入れました。1952年には、第1回立法院議員総選挙で当選し、立法院議員となります。この時期、比嘉秀平とともに新党結成に尽力し、「琉球民主党」（後の沖縄自由民主党）を設立しました。琉球民主党は、沖縄の自治権拡大を目指す重要な政治勢力として活動しました。

立法院議長として

与儀達敏は、行政主席の比嘉秀平の下で行政副主席を務めた後、立法院議長に選出されました。立法院議長としての在任期間は1956年4月から1958年3月までの約2年間でした。この間、沖縄の戦後復興と自治確立に向けて重要な役割を果たしました。立法院では、様々な法律や政策の審議を主導し、沖縄の将来を形作る上で大きな影響を与えました。

その他の活動

与儀達敏は、教員としての経験を活かし、教育分野にも深い関心を持っていました。また、新党結成に携わるなど、政治家としての活動以外にも多岐にわたる分野でその才能を発揮しました。彼のリーダーシップと政治手腕は、当時の沖縄社会において高く評価されました。

死後

与儀達敏は1965年2月25日に生涯を閉じました。彼の功績は、今日の沖縄の発展に大きな影響を与え続けています。教育者から政治家へと転身し、戦後の沖縄の復興と自治確立に尽力した与儀達敏の生涯は、多くの人々に感銘を与えています。

関連事項

東洋大学専門部
宮古民政府
* 沖縄自由民主党

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