並川義隆

並川義隆について

並川義隆（なみかわ よしたか）は、1898年（明治31年）4月11日に生まれ、1975年（昭和50年）1月2日に亡くなった、日本の内務・警察官僚です。最終階級は官選の滋賀県知事でした。

生い立ちと学歴

京都府で並川栄慶の長男として生を受けました。彼は第三高等学校を卒業後、1921年11月に高等試験行政科試験に合格し、1922年には京都帝国大学法学部を卒業しました。

内務省でのキャリア

大学卒業後、並川は内務省に入省し、大阪府属としてキャリアをスタートさせました。その後、地方警視や宮崎県警察部保安課長、徳島県警察部保安課長など、警察部門での要職を歴任しました。さらに、秋田県では地方事務官として農務課長、知事官房秘書課長、文書課長を兼任し、奈良県では地方課長や勧業課長を務めました。その後、福井県と岡山県で学務部長を、島根県では総務部長を歴任し、1939年4月には富山県総務部長に就任しました。1940年4月には、東京府書記官兼経済部長に任命され、首都の行政にも携わりました。

滋賀県知事時代

1942年1月、並川は滋賀県知事に就任しました。当時日本は第二次世界大戦下にあり、彼は戦時下の地方行政を担いました。滋賀県知事として、彼は戦時体制下での対応に尽力しましたが、1943年7月にその職を退任しました。

その後

滋賀県知事を退任後、並川は食糧管理局長官を務めましたが、1946年に退官しました。退官後、彼は公職追放の対象となりました。

親族

並川の妹である将子は、日野西資忠の夫人となっています。

参考文献

並川義隆に関する情報は、以下の文献に詳しい記述があります。

歴代知事編纂会編『新編日本の歴代知事』歴代知事編纂会、1991年。
秦郁彦編『日本官僚制総合事典：1868 - 2000』東京大学出版会、2001年。
『「現代物故者事典」総索引 : 昭和元年～平成23年 1 (政治・経済・社会篇)』日外アソシエーツ株式会社、2012年。
人事興信所編『人事興信録』第14版 下、1943年。

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