中之郷駅

中之郷駅（なかのごうえき）

概要

中之郷駅は、三重県鳥羽市鳥羽三丁目に位置する近畿日本鉄道（近鉄）志摩線の駅です。「鳥羽水族館前」という副名称が示すように、鳥羽水族館へのアクセス拠点として機能しています。駅番号はM79で、駅員は配置されていません。

歴史

中之郷駅は、1929年（昭和4年）7月23日に志摩電気鉄道の駅として開業しました。その後、会社の合併や事業譲渡を経て、1965年（昭和40年）4月1日に近畿日本鉄道の駅となりました。1969年（昭和44年）には改良工事のため一時休止しましたが、1970年（昭和45年）に標準軌化されて営業を再開しました。1992年（平成4年）には鳥羽駅との間で複線化が完了し、駅舎も移転されました。2007年（平成19年）にはPiTaPaが導入され、2011年（平成23年）には無人化されました。

駅構造

中之郷駅は、相対式ホーム2面2線を有する地上駅で、橋上駅舎を備えています。鳥羽方面は複線、賢島方面は単線となっており、行き違いが可能な構造です。ホーム有効長は2両分です。ホームと駅舎を結ぶ階段はホームの賢島寄りに設置されています。駅の出入口は東西双方にあります。以前はエレベーターが設置されておらず、エスカレーターも無人化に伴い使用停止となりました。現在は、車椅子利用者などのためにスロープが常時開放されています。上下ホーム間の移動は、賢島方面にある踏切を利用します。

鳥羽駅が管理する無人駅で、ワンマン運転の普通列車ではドアカットによる降車時集札が行われていましたが、ICカードの導入により全てのドアが開くようになりました。無人化に伴い、自動券売機は撤去され、代わりにホーム上のスロープ出入口横に乗車駅証明書発行機が設置されました。ICカード用の簡易改札機も設置されています。また、駅にはトイレが設置されています。

のりば

利用状況

開業当初は、周辺住民の利用に加え、近接する中之郷港（鳥羽港）との間での物資輸送に利用されていました。

以下に、近年の1日の平均乗車人員の推移を示します。




また、輸送実績（乗車人員）の年度ごとの総計値と、任意の1日における乗降人員調査の結果は以下の通りです。

駅周辺

中之郷駅は、鳥羽の観光エリアの一角に位置しています。

東口

国道42号
国道167号
国道259号
鳥羽水族館
鳥羽港伊勢湾フェリーターミナル
伊良湖岬方面（豊橋方面連絡）
鳥羽郵便局
鳥羽港中之郷桟橋
鳥羽市営定期船坂手島方面

西口

鳥羽市役所
旧鳥羽小学校校舎
鳥羽城跡
ブランカ鳥羽本店
金胎寺

バス路線

中之郷駅からは、三重交通のバス路線が利用できます。小浜～ウィスタリアン線は、小浜漁協前方面のみ乗降扱いを行います。ウィスタリアン前行きは全便通過しますが、一つ隣の「中之郷桟橋」バス停からは乗車可能です。

隣の駅

近畿日本鉄道

M 志摩線

鳥羽駅 (M78) - 中之郷駅 (M79) - 志摩赤崎駅 (M80)

脚注

※[脚注の説明]

参考文献

鳥羽市史編さん室 編『鳥羽市史 下巻』鳥羽市役所、1991年3月25日、1347p. 全国書誌番号:92001549
『週刊私鉄全駅・全車両基地 No.06 近畿日本鉄道②』朝日新聞出版、2014年1月26日、35p. 全国書誌番号:22347638

関連項目

日本の[[鉄道駅一覧]]

外部リンク

駅の情報｜中之郷 - 近畿日本鉄道

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