中前隆博

中前隆博について

中前隆博（なかまえ たかひろ）は、1960年8月13日生まれの日本の外交官です。広島県広島市出身で、広島学院高等学校を経て、1985年3月に東京大学法学部を卒業しました。同年4月には外務公務員採用上級試験に合格し、外務省に入省しました。

外交官としてのキャリア

中前氏は、外務省入省後、スペイン、メキシコなど海外での勤務を経験し、本省では通商産業省（現在の経済産業省）にも出向しています。外務省では、中南米局を中心にキャリアを重ね、2017年7月には中南米局長に就任しました。その後、2019年7月には駐アルゼンチン特命全権大使に任命され、2022年9月からは駐スペイン特命全権大使を務めています。

中前氏の外交官としてのキャリアは、中南米地域との関わりが深く、この地域における日本の外交政策において重要な役割を果たしてきました。サンパウロ総領事、中南米局長、アルゼンチン大使といった要職を歴任し、地域情勢に対する深い理解と幅広い知識に基づいて、日本と中南米諸国との関係強化に尽力しています。現在はスペイン大使として、欧州との外交関係においてもその手腕を発揮しています。

これまでの主な役職

1986年：在スペイン日本国大使館
1988年：在メキシコ日本国大使館
1990年：通商産業省資源エネルギー庁石油部計画課
1992年：通商産業省資源エネルギー庁石油部計画課課長補佐、外務省中南米局中南米第二課課長補佐
1993年：外務省中南米局中南米第二課首席事務官
1994年：外務省大臣官房会計課課長補佐
1996年：外務省経済局国際機関第二課首席事務官
1998年：外務省在アルゼンティン日本国大使館一等書記官
2001年：外務省経済協力開発機構日本政府代表部一等書記官
2002年：外務省経済開発協力機構日本政府代表部参事官
2004年：外務省総合外交政策局国連政策課国際平和協力室長
2006年：外務省在イラク日本国大使館参事官
2007年：外務省中南米局中南米課長
2008年：外務省中南米局中米カリブ課長
2009年：外務省大臣官房情報通信課長
2011年：外務省国際連合日本政府代表部公使
2013年：外務省在ブラジル日本国大使館公使
2015年：外務省在サンパウロ日本国総領事館総領事
2017年：外務省中南米局長
2019年：在アルゼンチン日本大使
2022年：駐スペイン日本大使

同期入省の外交官

中前氏と同期で外務省に入省した外交官には、以下のような人物がいます。

相木俊宏（21年タジキスタン大使）
磯俣秋男（24年スリランカ大使・21年アラブ首長国連邦大使）
市川とみ子（23年軍縮会議代表部大使）
伊藤恭子（23年チリ大使・20年エチオピア大使）
稲垣久生（23年トンガ大使）
大菅岳史（22年チュニジア大使・19年国連次席大使・18年外務報道官・17年アフリカ部長）
大森摂生（22年ボツワナ大使）
島田順二（21年メルボルン総領事）
清水信介（22年特命全権大使（アフリカ開発会議（TICAD）担当兼アフリカの角地域関連担当、国連安保理改革担当、安保理非常任理事国選挙担当）・18年チュニジア大使）
鈴木秀生（24年特命全権大使（広報外交担当兼国際保健担当、メコン協力担当）・20年チェコ大使・19年国際協力局長・17年地球規模課題審議官）
鈴木浩（22年インド大使・20年外務審議官・12年内閣総理大臣秘書官）
鈴木亮太郎（21年アイスランド大使）
滝崎成樹（20年内閣官房副長官補・19年アジア大洋州局長）
竹内一之（22年ザンビア大使）
垂秀夫（20年中国大使・19年官房長）
橋本尚文（22年特命全権大使（人権担当兼国際平和貢献担当）・20沖縄大使・18年イラク大使）
福島秀夫（21年パナマ大使・18年ヒューストン総領事）
前田徹（21年ブルネイ大使）
水嶋光一（21年イスラエル大使・19年領事局長）
水越英明（24年スウェーデン大使・21年スリランカ大使・20年国際情報統括官）
武藤顕（23年ロシア大使・22年外務省研修所長）
森美樹夫（23年ニューヨーク総領事・21年領事局長）
山元毅（23年ペルー大使・19年グアテマラ大使・17年東京都外務長）
宮川学（22年沖縄大使・19年デンマーク大使）

外部リンク

（コロナ特集）「頂上（ピーク）はまだか」（アルゼンチンのコロナウイルス） - 2020年7月29日
* 中南米局長の思い出の味「フェジョン」 | 永田町・霞が関のサラめし

脚注

基本的な出典

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