中村祐斗

中村 祐斗（なかむら ゆうと）は、1997年3月1日生まれ、三重県鈴鹿市を故郷とする日本のプロボクサーです。現在は市野ボクシングジムに所属しており、かつては鈴鹿ニイミボクシングジムで活動していました。

人物

彼のボクシングキャリアは、中学3年生の時にダイエットを始めるきっかけで始まりました。リング上での活躍は彼一人にとどまらず、二人の弟もボクサーとして活動しています。

来歴

中村選手のプロとしての歩みは、2014年5月25日、亀山市立西野運動公園体育館でのフライ級4回戦でスタートしました。太田英斗とのデビュー戦では、初回1分32秒でTKO勝利を飾り、幸先の良いスタートを切りました。しかし、その5ヶ月後の試合で判定負けを喫し、プロ初黒星となりました。

キャリアを重ねる中で、2016年には中日本バンタム級新人王に輝きます。新人王西軍代表決定戦では、西日本新人王の城後響と対戦しましたが、4ラウンド戦って1-2の判定負けとなり、全日本新人王への進出は阻まれました。

その後、ユース王座を目指す戦いが始まります。2017年8月23日には、ボクシングのメッカである後楽園ホールにて、初代日本バンタム級ユース王座決定トーナメントの決勝戦に臨みました。武田航との対戦でしたが、8ラウンド1分48秒でTKO負けを喫し、この階級でのユース王座獲得は叶いませんでした。

階級を一つ上げたスーパーフライ級で、再びユース王座に挑みます。2018年12月9日、大阪府立体育会館第二競技場で行われた日本スーパーフライ級ユース王座決定戦で那須亮祐と対戦。8ラウンドに及ぶ激闘の末、2-1（78-75、77-75、76-77）の判定で勝利を収め、見事、第2代日本スーパーフライ級ユース王者のベルトを腰に巻きました。

王座獲得からおよそ半年後の2019年4月14日、地元の三重県にあるメッセウイングみえで、近藤冬真を挑戦者に迎えて初防衛戦を行いました。この試合も8ラウンドの判定勝負となり、2-1（76-77、77-75、78-75）という僅差ながらも勝利し、初防衛に成功しました。その後、このユース王座は返上しています。

ユース王座返上後も、国内外の強豪との対戦が続きます。2020年12月26日には、墨田区総合体育館で元世界ランカーの赤穂亮とスーパーバンタム級8回戦で対戦しましたが、2ラウンド1分52秒でTKO負けとなりました。

2021年9月5日、ふじさんめっせで行われた村地翼との一戦は、8ラウンド終了後、1-1（77-75、74-78、76-76）のドローという結果で決着しました。

キャリアにおいて大きなインパクトを残した一戦が、2023年4月1日にエディオンアリーナ大阪で開催された「3150FIGHT SURVIVAL Vol.4」での、元WBA世界ミニマム級王者である宮崎亮との対戦です。経験豊富な元世界王者を相手に、4ラウンド3分7秒、TKO勝利を収め、大きな注目を集めました。

この勢いを活かし、2023年12月14日には後楽園ホールで日本スーパーフライ級王者の高山涼深への挑戦が内定していました。しかし、挑戦を受ける予定だった高山選手が左第3中手骨を骨折したため、残念ながらこのタイトルマッチは中止となりました。

獲得タイトル

2016年度中日本バンタム級新人王
第2代日本スーパーフライ級ユース王座（防衛1度。後に返上）

戦績

プロボクシングの戦績は21戦12勝（9KO）7敗2分です。

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