中華料理 (曲)

中華料理 (山崎まさよしのシングル)

山崎まさよしにとって通算2枚目のシングル曲として、「中華料理」（ちゅうかりょうり）が1996年2月25日に発表されました。この作品は、ポリドール・レコード（現在のユニバーサルミュージック）よりリリースされ、同年4月1日に発売された初のオリジナルアルバム『アレルギーの特効薬』に先駆けてリリースされた作品です。

解説

表題曲「中華料理」は、イントロ部分が異なる2種類のバージョンが存在する点が特徴的です。この楽曲のミュージックビデオは、曲名にちなみ、まるで本物の中華料理店で即興的に演奏しているかのような雰囲気を捉えた映像となっています。この映像は、彼の初期のミュージックビデオをまとめた『動く山崎 VIDEO CLIPS 1995-1998』に収められています。

楽曲自体は、山崎自身がデビュー前に故郷で過ごしていた頃に書き下ろされたものです。制作当時、彼の中で「中華料理」というものが「おしゃれで洗練された料理」というイメージだったため、高級な中華料理店を思い浮かべながら曲を完成させたといいます。

発表から時を経て、2006年下半期に開催されたコンサートツアー「YAMAZAKI MASAYOSHI 2006 HAND MY ADDRESS」においては、客席から観客を数名ステージに招き入れ、アットホームなホームパーティーのようなスタイルでこの曲を披露するという演出が行われました。なお、2007年1月5日にWOWOWで放送された、同ツアーより2006年11月19日の東京国際フォーラム ホールA公演の模様を収めたライブ映像では、残念ながらこの「中華料理」は放送されませんでした。

このシングルのカップリングには「週末には食事をしよう」が収められていますが、こちらも表題曲と同様に、シングルバージョンと、ファーストアルバム『アレルギーの特効薬』に収録されたアルバムバージョンとで異なるアレンジが施されています。さらに後年、この曲のライブ音源が、2008年3月12日発売の23rdシングル「真夜中のBoon Boon」のカップリング曲として収録されました。このライブテイクは、山崎自身の誕生日である2007年12月23日に渋谷公会堂で開催された「YAMAZAKI MASAYOSHI COVER HALL TOUR 2007」からの音源です。また、別のライブ音源がアルバム『HARVEST 〜LIVE SEED FOLKS Special in 葛飾 2014〜』に収録されています。

もう一つのカップリング曲として、インストゥルメンタル曲「mud skiffle track II」も収録されています。

CDジャケットのアートワークも印象的であり、かつてファンクラブ会員を対象に行われたアンケート「好きなジャケット写真～シングル部門」では、見事5位にランクインするほどの支持を得ました。

販売形態

「中華料理」シングルは、当初は8センチCDの規格でリリースされましたが、2000年5月31日にはマキシシングルとして再発売されています。しかし、2005年9月21日に同時リリースされた2枚のベストアルバム、シングルA面曲を集めた『BLUE PERIOD』と、カップリング曲などを集めた『OUT OF THE BLUE』の発売をもって、本作を含む多くの旧規格シングル盤は生産が終了となりました。

収録曲

1. 中華料理 (4:04)
作詞・作曲・編曲: 山崎将義
2. 週末には食事をしよう (4:44)
作詞・作曲: 山崎将義 、編曲: 山崎将義・中村キタロー
3. mud skiffle track II (1:24)
作曲・編曲: 山崎将義

収録作品

各楽曲の異なるバージョンやライブテイクは、以下のアルバム等に収録されています。

中華料理
Single Version: 『BLUE PERIOD』
Album Version: 『アレルギーの特効薬』
Live Version: 『ONE KNIGHT STANDS -初回限定盤-』
週末には食事をしよう
Single Version: 『OUT OF THE BLUE』
Album Version: 『アレルギーの特効薬』
Live Version #2: 23rdシングル「真夜中のBoon Boon」（カップリング）
Live Version #3: 『HARVEST 〜LIVE SEED FOLKS Special in 葛飾 2014〜』
mud skiffle track II
『OUT OF THE BLUE』

関連項目

1996年の音楽
* オフィスオーガスタ

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