中衛市

中衛市（ちゅうえいし）

中衛市は、中華人民共和国寧夏回族自治区に位置する地級市であり、自治区の中央部に位置しています。市域は東経104°53′から106°14′、北緯36°33′から37°50′に広がり、東は呉忠市、西は甘粛省、南は固原市、北は内モンゴル自治区と接しています。トングリ砂漠の南端に位置し、その独特な景観から沙坡頭観光区が有名です。

歴史

中衛市は比較的歴史の浅い都市であり、2004年に設立されました。しかし、その地域は古くから様々な民族が交流する場所であり、シルクロードの要衝としても重要な役割を果たしてきました。

地理

中衛市は寧夏回族自治区の中部に位置し、複雑な地形を有しています。北部にはトングリ砂漠が広がり、南部には黄土高原が広がっています。市内には黄河が流れ、灌漑農業が盛んに行われています。気候は乾燥した大陸性気候であり、年間降水量は少ないです。

行政区画

中衛市は、1つの市轄区と2つの県を管轄しています。

沙坡頭区（さはとう-く）
中寧県（ちゅうねい-けん）
海原県（かいげん-けん）

これらの行政区はそれぞれ独自の特色を持ち、経済、文化、社会において中衛市全体の発展に貢献しています。

年表

2003年12月31日：呉忠市中衛県が地級市の中衛市に昇格。沙坡頭区を設置。呉忠市中寧県、固原市海原県を編入。呉忠市同心県の一部が中寧県に編入。
2006年10月27日：中寧県の一部が呉忠市青銅峡市に編入。
2008年2月18日：海原県の一部が沙坡頭区に編入。固原市原州区の一部が海原県に編入。
2008年9月11日：海原県の一部が中寧県、呉忠市同心県に分割編入。固原市原州区の一部が海原県に編入。

交通

中衛市は交通の要衝でもあり、鉄道、道路、航空の便が発達しています。

鉄道

包蘭線（内モンゴル自治区包頭市 - 甘粛省蘭州市）：市内を東西に横断し、重要な輸送ルートとなっています。
宝中線（陝西省宝鶏市 - 甘粛省平涼市 - 中衛市）：中衛市と中国内陸部を結び、経済発展に大きく貢献しています。

道路

石中高速道路：中衛市と周辺都市を結び、物流の効率化に貢献しています。
烏瑪高速道路：中衛市を南北に縦断し、地域間の連携を強化しています。

航空

中衛香山空港：国内外の主要都市とを結び、観光客やビジネス客の利用が多いです。

脚注

中衛市人民政府

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